2020最新版!中国歴史ドラマを10年見てオススメの作品
PART6からの続きです。
一人の女を巡り争う二人の男
ラブストーリーにおいて1人の女性を2人の男が奪い合うシチュエーションは非常に多いです。
中国ラブ史劇においても過半数はこの設定ですね。
もっとも女1人を2人の男が奪い合ってるんだけどその男の事が好きな女が他にもいるという場合が多いですけどね。
【一人の女を二人の男が奪い合うドラマの一覧】
この2本は同じスタッフ・メインキャストで2年連続して制作されたものです。
女はジェン・シュアン(鄭爽)。男1はハウィック・ラウ(劉愷威)で男2だけが異なります。
こちらは同じ原作者による続編モノです。
ただ制作スタッフは異なり雲中歌の方は于正工作室の作品となります。
・宮廷の泪・山河の恋
・後宮の涙
・女医明妃伝~雪の日の誓い~
・名家の妻たち
・宮廷女官 若曦
・皇后の記
この6本は兄弟で一人の女性を奪い合うというシチュエーションの作品です。
最初の2本は于正工作室の作品です。
宮廷の泪・山河の恋と皇后の記は同じ題材の作品で共に皇帝であるホンタイジと弟ドルゴンによってユアルという女性を巡り争います。
宮廷女官 若曦も清朝が舞台ですがこちらは女性自体が架空の存在(現代からタイムスリップしてきた)です。
PART3で紹介した「宮廷の諍い女」も一人の女を巡る兄弟の話でしたね。
この辺りの作品は一人の女性を奪い合うと言っても他にも女性や側室がいたりするので純愛とは言えないかもしれません。
「前書き」で紹介した2作品もヒロインを巡る男の争い。
女1人&男2人のドラマは非常に多くてきりがないのでこの辺にしておきます。
この中で今回は一番オススメの作品を紹介します。
風中の縁
砂漠で出会った女性に魅入られてもう一度逢いたいと必死に探す男性が二人。
ヒロイン莘月を演じるのはリウ・シーシー(劉詩詩)。
彼女は前述の「女医明妃伝~雪の日の誓い~」や「宮廷女官 若曦」でも主演を務めてますが本来の魅力が存分に発揮されてるのは本作だと思います。
この作品実に切ないお話なんですよね。
上で挙げてきた作品のように一人の女性を奪い合うと言うよりかは
「彼女の本当の幸せ」
を考えて苦悩する二人の男の物語と言っても良いかもしれません。
割とガツガツと莘月を奪いに来るエディ・ポン(彭于晏)演じる衛無忌に対して、自らの病身を卑下して莘月を譲ろうとする九爺。
九爺を演じてるのは本作の翌年に「琅琊榜 ~麒麟の才子、風雲起こす~」の主人公もやることになるフー・ゴー(胡歌)。
彼の莘月を慈しむ優しい表情が良いんですよね。
本気で彼女を愛するが故に自分は身を引くべきなんだと
「彼女を自分のものにしたい気持ち」と「彼女の本当の幸せ」の間で揺れ動き苦悩する九爺。
自らの欲望をむき出しにするラブストーリーよりよっぽど心に染みます。
記憶に残る素晴らしい感動作なので是非観て下さい。
PART8に続きます・・・