(追記18)
第48話最終回まで見ました。
まあ、それにしても最初から最後まで胸クソ悪い話でした(笑)。
最後の2話の悪徳官兵乱入以降はもう最後の処理に困ってヤケクソになって取って付けたような終わらせ方でしたね。確かに盗賊を早い段階で登場させたのはこの為の伏線だったのかもしれませんが、中国ドラマ特有の「序盤のんびりダラダラ、終盤駆け足詰め込み」パターンそのものに思えます。
ラストシーンも意味不明で作った側は綺麗にまとめたつもりなんでしょうけど、ちっとも感動できません。
中盤以降想像していた勧善懲悪のエンディングとは全く違う、ある意味斜め上の「とりあえずまとめて皆殺し」という度肝を抜く展開で確かに意外ではありましたが、こういうのを見るために我慢してここまで見た訳じゃないんですけどねえ。
全体を振り返ると確かに「胸糞悪いけど面白い」ドラマではありました。ストーリー自体はかなり凝ってはいましたが、その分、粗も目立ちました。
しかしこのドラマが秀逸なのは脚本じゃなくてキャストの演技ですね。
特に大奥様、青木さやか似の正妻馥芳、第二夫人梅香、第六夫人碧荷。
この4人は本当に素晴らしかったです。最初の3人はベテランだと思うので巧いのも納得ですが、碧荷役の人は若いのにこんな難しい役どころをこなして凄いなあと思いました。
色々文句も書きましたが総じていつも次回が楽しみになるレベルの高いドラマでした。
(追記17)
第45話まで見ました。
残り数話になって、これまで極悪非道の限りを尽くしてきた馥芳が乙女になって、初めの頃は良い人だった梅香がエキセントリックな悪キャラになりきってしまい、なんか立ち位置が完全に入れ替わっています。でも急に馥芳が弱気になり過ぎているのはちょっと違和感があります。
最初から一貫して変わらないのは大奥様の策略の巧さくらい。
このドラマ、そもそも乾笙が優柔不断でなくもっと毅然として対応をしていたら全く問題など起こっていなかった訳でその都度、応急措置しかしてこなかった彼が一番悪い。
それにしても梅香役の人の演技が本当に凄い。もうそれだけを楽しみに見てるようなものです。
(追記16)
第44話まで見ました。
登場人物の中で一番の悪人は誰かというとやはり大奥様なのではないでしょうか?
馥芳がいくら悪いと言っても大奥様と比べると小物です。
この辺の中ボス~ラスボス設定なんかも「宮廷の諍い女」の華妃が中ボス、皇后がラスボスというのを踏襲していますね。
それにしても胸くそ悪い話を50話近くも見続けされるのは非常にキツイ(笑)。
「秘密Aを知ってる人物は〇〇と△△、秘密Bを知ってる人物は◻◻と▽▽」という構成がこのドラマの一番面白いところです。
(追記15)
第42話まで見ました。
41-42話とついにクライマックスに。まだ6話もあるのに全部ネタバレして大丈夫なのと心配になりましたが、まだ全員が知らない事実が少し残ってる(これまで妊娠しなかった馥芳が何故急に身ごもったか?など)のと新たに加わった馥芳と乾楓の関係などで引っ張って行くんでしょうか?
馥芳のこれまで行ってきた悪行はほぼ明るみに出ましたが、采薇の父親が馬社長に殺された件や梅香の子供が死んだ件はまだ残ってるのでこの辺りがこれからの焦点ですね。
それにしても大奥様と馬社長は悪賢いですね。
あと、采薇と乾笙が涙ながらにお互いにこれまでの事を謝罪して抱き合うシーンは「鹿鼎記 ロイヤルトランプ」における公主と韋小宝と同一人物は信じられません。
大量に伏線を巻き散らかして、最終盤で回収に掛かる脚本と何よりも俳優陣、特に女優陣の卓越した演技力が素晴らしい作品にしてると思います。馥芳、梅香は極端な表情でわかりやすい上手さですが、碧荷役なんかはかなり難しい表現を求められてるのでこの女優さん若いのになかなか凄いなと思います。
(追記14)
第40話まで見ました。
基本的には同じことの繰り返しで飽き飽きするんですが、梅香と采薇の仲違いや馥芳の悪事をこれまで全て担ってきた侍女の景蘭が死んだ事でちょっとだけ進展した気がします。
そもそも48話にするほどのドラマではないと思うし、同じパターンの繰り返しで時間の無駄とは思いつつ、女優陣の演技力の素晴らしさで持ちこたえてるようなものですね。
大奥様、馥芳、梅香、采薇、碧荷に侍女は若いのからおばちゃんまで演技が凄く良いです。
特に今回は梅香役の人が怪演でしたね。美人なのに表情筋を極限まで動かして恐ろしい位の顔芸でした。
(追記13)
第28話まで見ました。
「実はあの時の〇〇はこういう作戦でした」と回想シーンやら説明的な会話を挿入するのは演出方法としては一番安直で良いとは思えません。
流産と父の死以降は采薇も戦略的になって正妻との騙し合いになってきてますが、どうもご都合主義ぽくってスマートとは言えない展開です。
馬一族が白家にとっての敵ですね。
(追記12)
第22話まで見ました。
采薇の作戦がドンピシャにハマりすぎてちょっと出来過ぎな感じもしますが・・
青木さやかが第六夫人(碧荷)に対抗する為に采薇の禁足を解くように大奥様に進言するというのもちょっとご都合主義ですね。
でもパターン化を防ぐために合従連衡を繰り返すのは脚本上仕方ないですね。
(追記11)
第20話まで見ました。
非常に面白いです。
この作品、「宮廷の諍い女」の時代設定を変えたような感じで最初はやられっぱなしのヒロインが途中から復讐の鬼になるという流れも同じです。采薇は子供を失い自らも死にそうになってやっとこれまでの自分が甘かったと反省します。
正妻&第三夫人、大奥様+第二夫人+第六夫人連合と各々の利益の為に派閥を組んでます。
采薇は禁足処分の上に正妻が送り込んだ使用人の為にまたもや酷い目に遭いますが流石に今度はすぐに反撃に出ます。
それにしても正妻が青木さやかにしか見えません。「傾城の雪」の杭景珍並みに悪魔ですが、こちらは大奥様も大概悪人なのとその二人が対立してるところが面白さの元となっております。
(追記10)
第18話まで見ました。
盛り上がって参りました。
17話は非常に胸糞悪い話だったんですが、この作品の素晴らしい所は正義VS悪という単純構図ではなく複雑な利害関係が入り乱れてるところです。
まあ采薇は随分前から、碧荷に気をつけろと第二夫人にも注意されて自分でも薄々気がついてたはずなのにいつまでも側に置いてるから自業自得とも言えます。乾笙も間抜けですがこの二人に関してはストーリーの展開上賢すぎると面白くないのでちょっと抜けてるのは仕方がない。
あと演出も素晴らしいですね。大奥様が第二夫人にも家の切り盛りを分担させると言った瞬間に普通なら正妻の顔のアップにするところを手をギュッと握りしめるところを映すとかなかなか洒落てます。
正妻がとことん采薇を攻撃続けるだけでしたら視聴者もウンザリすると思いますが、そこに大奥様と第二夫人を上手く絡める事で決して一強体制にはならず次の展開が読みづらく非常にワクワクします。