路線変更に伴い、まず420本の記事を削除。
更に200本の記事を他のブログに移動しました。
この200本から豆知識として使えるようなネタをピックアップしてお届けします。
Q1.厚さ0.1㎜の紙を100回折ると厚みはどれ位になるでしょうか?
普通の人は紙なんてたかが100回折った位で大した厚みになんかならないと直感で思うのです。
しかし結論は・・
25回目で富士山の高さに匹敵。
29回目で成層圏を突破。
33回目で大気圏を突破。
42回目で月に到達。
51回目で太陽到達。
67回目で1光年。
100回目で宇宙の果て(約137億光年)に到達。
まあ物理的に折るのは無理ですけどね(笑)
それだけ「2倍」という数字は偉大な訳です。
倍々ゲームの凄さをこれ程如実に表したものはないでしょう。
昔の中国の小国で王が家来を連れて散歩中に物乞い僧が
「王様に金貨1枚で進言がございます」と直訴した。
家来が「失礼であるぞ!」と遮ろうとしたが、王は
「私に進言とは何だ?言ってみるが良い」と応えた。
僧は「先に金貨が頂きたいです」と言い、王は気前よく金貨を与えた。
僧「進言とは『事を成す前にそれがどんな結果を招くかよく考えること』でございます」
家来達は笑いながら「金貨を先に貰うとは賢いことよ」と嘲った。
王は「いや、確かに当たり前の事ではあるが我々はその事を忘れがちだ。これは良い事を聞いた」
王は居城にある全ての物に『事を成す前にそれがどんな結果を招くかよく考えること』と書き込んだ。
ある時、王の暗殺が計画された。
王の専属医が瀉血時に毒を塗った小刀を使う計画だった。
この医師は暗殺の首謀者から首尾よく完遂した暁には首相にすると約束されていた。
いざ、王に毒を塗った小刀をあてがおうとした時に血を受ける皿に書いてある文が目に入った。
『事を成す前にそれがどんな結果を招くかよく考えること』
医師は考えた。
このまま王を殺してしまえば、もう自分は用無しだから首相にするどころかすぐに殺されるのでは・・
医者は恐ろしくなり、王に全てを告白した。
暗殺に関わったものは全て処刑され医師は追放だけで命は救われた。
王は家来に向かって言った。
「これでもまだあの僧を笑うか?」
何か事を成す前にその結果どういう事態になるのかをよく考えてから行動に移さないといけないという教訓です。
40人いる教室で先生がゲームを提案した。
ルールは以下の通り。
左端の一番前の生徒から順番に「協力」か「裏切り」と答えていく。
「協力」と答えればその都度、全員が10円貰える。
「裏切り」と答えればその生徒のみが100円貰える。
あと一つのルールはゲームを始めて、半分の20人経過したら先生はいつでも好きな時にこのゲームを打ち切る事ができる。
さて、あなたは一番目の生徒です。
「協力」か「裏切り」、どっちと答えるべきか?
・・・
「協力と答えてそのままみんなも協力と言えば、最低20人まではゲーム続けるのだから200円になるよね・・裏切りなら100円だけだし・・やっぱり協力かなあ」
となんとなく考えるのです。普通の人は。
ではどう考えるべきなのか?
キーワードは「後ろ向き帰納法」です。
つまりこの場合、一番最後の40人目の生徒の立場になって考えるのです。
先生が我慢強く40人目までゲームを続けたとします。
もうあなたの後ろには誰もいません。
つまりあなたの選択がこの後に影響を及ぼす対象は何もないのです。
・・ということは、単純に100円を取るか10円を取るかの選択になってしまいます。
当然ながら裏切りと答えて100円を貰います。
ここからは遡って考えて行きます。
39番目の生徒は最後の生徒が必ず「裏切り」と答えることが予想できます。
つまり、自分が「協力」と答えても、次に10円を貰うことは出来ないので単純に今、10円を取るか100円を取るかの選択になります。
39番目の生徒も「裏切り」と答えます。
そろそろ勘の悪い人でも気づいたでしょう?
つまり、この後38番目の生徒も37番目の生徒も自分より後ろの生徒が必ず「裏切り」と答えるのが予測できるので自分も「裏切り」と答えるのが絶対優位の戦略になる訳です。
この最後から遡って思考していく事により、先頭の生徒も「裏切り」と答えることになるのです。
最後から逆算して考えるというのは色んな場面で有効です。
但しこの思考法の欠点はプレイヤーが全員合理的である事を求められる事です。
【募金ゲーム】
生徒4人はそれぞれ100円玉を10枚ずつ渡されます。
そして募金箱が置かれます。
「みんな好きな金額をこの箱に入れて下さい。
先生がその金額を倍にして皆さんに渡すので均等に分けて下さい。
最終的に手元に残った金額をあげます」
生徒Aが100円募金箱に入れました。
先生はその倍の200円を生徒に渡します。
4人で分けるので一人50円です。
生徒B、C、Dは何もせず50円貰えたので丸儲けです。
でもAは-100円+50円なのでまだマイナス50円です。
Aが追加で100円、合計200円入れた場合は
400円山分けなのでBCDの三人はそれぞれ100円のプラス。
Aはマイナス100円。
「バカバカしい!」A君は怒り出しました。
2回目にやり直した時は誰一人募金箱にお金を入れなくなりました。
このゲームで生徒が最大の利益を上げるには
「全員が1000円全部募金箱に入れる」のが最良の戦略です。
そうすれば2000円x4=8000円を4人で分配するので一人2000円得られたのです。
最大の利益を得るための行動を皆が協調してできるかどうか?
例えばA~Cが1000円入れてDだけ1円も入れなかった場合。
A~Cは2000円÷4X3回=1500円-最初に投じた1000円=500円が手元に残る
でも裏切り者のDは1500円+元々の1000円=2500円が手元に残る。
つまり囚人のジレンマの状態に皆が置かれる訳です。
イタリアで通りすがりに作業中のレンガ職人がいたので声を掛けてみた。
「一体何をしているんだい?」
職人A「見たらわかるだろ、レンガを積んでいるんだ」
職人B「教会を作っているんだ」
職人C「歴史に残る大聖堂を俺は作っているところだ」
一見つまらない仕事でもそこに大きな意義を見出せばやりがいのある仕事になるという事ですね。
戦闘状態にあったコルキュラとコリントスは共に有力なアテナイの支持を取り付けようとした。
両国とも代表をアテナイに送り協力を願い出た。
まず最初にコルキュラの代表は過去にアテナイの敵に協力した事を素直に認めた。
そして淡々と自国の強力な海軍力があれば強国のスパルタも共に倒せると説明した。
次にコリントスの代表は過去に何度もアテナイに援助した事実を訴えた。
恩を仇で返すことがあれば周りの国はどう思うでしょう?と過去の援助に報いるように懇願した。
アテナイの指導者は協議の結果、コルキュラに協力する事で一致した。