【中国時代劇・歴史ドラマ事典】12.琅琊榜(ろうやぼう)―麒麟の才子、風雲起こす―
(再視聴を終えての感想)
これ位凝った設定の話は1回見ただけで評価してはいけませんね。初見時の見方は浅かったと反省。
よって初見時の評価は取り下げます。
非常に良く出来た作品です。
2回目見て気付いたのですが、本作の主人公は勿論「梅長蘇=林殊」ですが、鍵になるのは梁帝のセリフですね。
ドラマ初めの頃、当時の皇太子(後の廃太子)と誉王のバランスを如何に保ち、片方の派閥が突出しないようにするか?梁帝がここにやたら拘っている事自体が彼の権力への執着と猜疑心を表していますから。
よくよく考えれば諸悪の根源は梁帝その人であり、謝玉も夏江もその悪しき心根に乗っかった雑魚でしかありません。
本作と続編の琅琊榜2、それと明蘭まで非常に上質なクォリティの作品です。主人公に都合が良すぎるのはフィクションなので仕方がないですね。事実は小説より奇なりでフィクションはどうしても綺麗にまとめてしまいますから。
それを含めても本作は非常に完成度の高い作品と言えます。
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