(追記7)
第30話(最終回)までみました。
第30話の中盤で第1話の冒頭シーンに繋がります。
このシーンちょっと綺羅の言ってる事がここ最近の台詞との整合性が取れてないという違和感を感じます。
綺羅は林初一を愛する事に決めたんじゃなかったの?義妹の沈斯如が死んでるのにそんなことはおかまいなしにやはり沐晟への愛を見せるのは、前話までの感動がぶち壊しのような気がします。
それに対して沐晟の方はついこの前まで沈斯如には冷淡で綺羅の事を諦めきれなかった癖に急に手のひらを返したように沈斯如を思い綺羅には目もくれず・・この変わりようはいくらなんでも不自然です。
で、とってつけたようなエンディングは同じ于正制作の「則天武后(美人天下)」でも使われた安直なトリック。
29話まで感動的な悲劇で終わるんだろうなという予想を安っぽいハッピーエンドにしてしまってちょっと残念です。
あと、なんでミッキー・ホーはいつも超善人でないといけないんでしょうね。于正プロデュースの「傾城の雪」でも超いい人の役でしたし。
でも最後の最後で2回転位捻ってあったのでまあ良しとしましょう。
大多数の人は悲劇よりハッピーエンドの方を好みますしね。
真実の愛とは何かを教えてくれる名作だと言っても良いでしょう。
中国のドラマは2011年位から急激にレベルが上がるんですが、今作は2009年の作品でまだ画作りが古臭い感じですが脚本は凝った内容だったと思います。美人は沈斯如を演じた孫菲菲(スン・フェイフェイ)位で画的には地味でしたけど。
(追記6)
第29話までみました。
正直前半の15話位までは「于正も初期はこんな凡作作ってたんだな」と思いましたが、この後半の展開は感動的ですね。悪女のまま終わりそうだった沈斯如は改心してそれを見た沐晟も彼女に対する冷たい態度を改めます。ここらへんは敢えて最初から最後まで悪女のままで終わった楊喜氷を並行的に配する事でそのコントラストが際立つという効果もありました。この辺の脚本と演出の巧みさは特筆すべきものだと思います。
本当に好きな人を諦めて、今ある現実を受け入れて満足する・・多くの人にとって共感できる内容だと思います。真実の愛とは何かを考えさせられる名作だと思います。
(追記5)
第28話までみました。
優しすぎてそれが裏目に出る女が二人、悪女が二人。
まあ悪女の方も育ちのせいで性格が歪んでしまったんですけどね。
それに対して男の方は揃いも揃って単純過ぎて女の複雑な思いがわからないといったところでしょうか。
男女の関係性が複雑な構図なのでたまに訳がわからなくなります。
28話の最後の場面では愛に関する深い洞察が伺える名言があります。
この作品最初は全く期待せずに見始めましたが意外と愛情に関する教訓が沢山含まれている名作だなと感じます。初めは同じ男を好きになった姉妹の愛憎劇かと思いましたが、結局二人とも沐晟を諦めて、君綺羅の方は林初一を愛そうと努力し、沈斯如は男をとっかえひっかえし、沐晟を形式上は手に入れたものの、心までは手に入らず。この4人以外にも複数の男女が入り乱れて、全てがすれ違い、思い違い、良かれと思ってやった事が裏目に出るなど、誰一人幸せになれないのが気の毒でなりません。
(追記4)
第24話までみました。
花解語という口の聞けない女性のやる事は全て納得がいきません。
確かに相手を愛するが故の自己犠牲のつもりなのでしょうが、結局自分も相手も不幸にしてしまっています。このドラマは相手の為に良かれと思ってしている決断が結局は裏目に出るパターンが多いように思います。
(追記3)
第22話までみました。
男女のすれ違いについては史実は無関係の創作ですが、その他の部分については「項羽と劉邦」の史実をなぞっています。
ということで鴻門の会もありました。こうなってくると第1話の冒頭のシーンは項羽の最後、垓下の戦いを模したものとなりますね。まさかの「左遷」までやってくれます。
このドラマは史実である項羽と劉邦の話をベースに上手に男女のすれ違いの悲哀の物語を織り込んだ凝った脚本となっていますね。
(追記2)
第18話までみました。
登場人物が増えて話が複雑になってきています。
ところでこのストーリー、「項羽と劉邦」のオマージュなんですかね。
登場人物の名前とか時代設定は全く違いますが、先に到着したら盟主の座を得られるとか、片方が暴力的でもう一方が人心を掌握することに重きを置いてるところなんかはそのまんま項羽と劉邦そのものです。
そういえば、岑野瞳は又くぐりしてましたし、沐晟の元を去って林初一のところに鞍替えするとしたら、韓信そのものじゃないですか。沐晟=項羽、林初一=劉邦、岑野瞳=韓信といったところですね。沐晟の元にいる軍師が范増ですね。
ということは、今頃気づきましたが、明少卿は二世皇帝胡亥ですね。確かに先代が殺さえて操り人形のように玉座に据えられてましたし。じゃあ、先代が恐れていた人は趙高を模していたんですね。
ここまでわかれば、完全に何もかもが「項羽と劉邦」を下敷きにしてるというのが理解できました。
神算子は陳平なんでしょうかね。
(追記1)
第13話までみました。
ミッキー・ホーって何故か「好きな女性に他に好きな男性がいるのが分かって身を引く」という役どころが多いような・・・確か「傾城の雪」の時もそんな役だった気がします。
于正プロデュース作品って俳優陣も大体同じ顔ぶれなので、いい人役はこの人、悪女役はこの女優・・って感じで決めてるんでしょうね。
倍速で見てるせいもあって、誰と誰が敵だったかよくわからなくなります。
妹の方は男を乗り換え続けてそれなりに上手くやってますが、姉の方は一応一途なのでちょっと大変ですね。
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1日で15話見ろとか無理ゲーなんですが。。
2倍速でなんとかなりそうです。
知ってるのはミッキー・ホーとウォレス・チョンだけですが、二人とも若いですね。
于正作品ですが結構昔の作品なので画面とか古臭い感じです。
作品の設定的には「ムーラン」に似てますね。男勝りで純粋な姉と悪賢くって、のし上がって富貴な暮らしに憧れる妹という関係は全く同じです。
前半は姉妹で同じ男(ウォレス・チョン)を好きになる構図でしたが、姉妹が離れ離れになってそれぞれ苦労しながら別の男を好きになるという展開です。
第1話の冒頭でいきなりラストシーンを持ってくるという、ミステリーで言う「倒叙」式になっていて、「おいおいいきなりネタバレかよ」と思いましたが、中盤どうやったらあのラストシーンに繋がるんだろうという興味で引っ張られます。なかなかあの結末までは遠そうなので意外と面白いです。
一応武侠的な話でもあるのですが、こちらはあくまでも男女の関係を盛り上げる為の道具でしかない印象です。
最初は期待せずに見初めてつまらなかったら途中でやめるつもりでしたが、まあまあ面白いですし全30話なので頑張って完走します。