(追記34)
全話見た総評です。
この2年位の間に見た中国ドラマの中では2番目位に面白かったかも。
これまで見た全ての中国歴史ドラマでもBEST10に入るレベル。
よく練られた脚本。
出演者全員が高い演技レベル。
舞台セット、衣装、音楽全て良し。
自分のタイプの美女はいなかったけど。
そんな中でも一番このドラマを支えたのは曼陀を演じたリー・イーシャオ(李依暁)さん。
これまでも沢山見てきましたが、割とチョイ役というか控えめな役どころが多くてこんなに凄い演技力の持ち主だとは思いませんでした。
正に怪演。
ストーリー自体は重め・暗めの内容のはずですが曼陀の存在がコミカルで毎話飽きずに見ることができました。
他の俳優陣は実力者揃いではありますが地味でしたからね。
振り返ってみると曼陀パートを除くと100点満点で50点位のドラマなんですよ。
多分可もなく不可もなくって評価でした。
それを90点位まで押し上げたのは曼陀というキャラクターのおかげです。
冷静に宇文家の皇帝を見ると愚帝だらけで滅んで当然。
歴史モノとしての面白さはなかったですが、隋唐への序章としては楽しめました。
(追記33)
第55話最終回まで見ました。
中国の歴史ドラマは台詞に故事からの引用が多いですが本作の脚本家は三国志がお気に入りのようです。
曹丕と献帝の関係は「三国志 Three Kingdoms」で細かく描かれています。
ところで・・
最終回なんですが性懲りもなく悪巧みを巡らす曼陀さん。
息子・李淵を焚きつける曼陀さん。
自分と似た宮女を楊堅の元に送り込む。リー・イーシャオ(李依暁)さんの一人二役。
かなり昔に立てたフラグを回収する時が来ました。覚えてますか?
最後どこまで描くのだろうと見てましたが・・
よくあるナレーションで「その後」を語るパターンでした。
楊広に楊堅が殺されるという描写はなかったですね。
続きは「隋唐演義」で。って感じですね。
(追記32)
第54話まで見ました。
楊堅に禅譲する件があっさりと速すぎて感慨もなにもないですね。
「随」を「隋」にした理由は劇中セリフで説明がありました。
ちょうど「隋唐演義」に上手く繋がる感じで終わりそうです。
ところで秦~漢~三国~晋までと隋唐のドラマは沢山存在しますが、五胡十六国時代のドラマって知らないです。
南北朝は「蘭陵王」や「王女未央-BIOU-」がありましたけど。
さて妹が皇后になって屈辱の曼陀さん。
息子の李淵もよそよそしくて気の毒ですね。
自分の立ち位置をよくわかってらっしゃる曼陀さん。
このドラマって8割方、曼陀を演じたリー・イーシャオ(李依暁)さんで保っているようなものです。
脚本家はよっぽど曹操の事が好きみたいですね。もう5回以上台詞に曹操の名前が出てきてます。
それと楊堅にフラグ立てさせるのも好きですね。
ていうかここで終わってもいいのにもう1話・・曼陀さんの反撃あるのか?
(追記31)
第53話まで見ました。
中国古装劇のあるあるというかお決まりの
「終盤駆け足詰め込み過ぎ」問題
がこのドラマでも。
ほとんどダイジェスト版みたいにナレーション形式で説明とか手を抜きすぎ。
どうして最初に台本の配分とかちゃんと考えておかないんでしょうね。
暗愚な宇文贇はたった8ヶ月で幼い息子に譲位。
秋詞さんはとうとう曼陀を見捨てましたね。
こんな善良な娘が悪魔みたいな主人に仕えさせられて精神が破綻寸前だったのでしょう。
ここまで繊細に描いてきて名作だと思ってきましたが急に雑な感じに。
史実との辻褄合わせも色々無理やり感がありますね。
楊堅が権力握るまであと僅かです。
まずは随王に。
曹操もまずは魏公、それから魏王、息子の曹丕が魏王を継いで漢を滅ぼして魏帝になりましたからね。
ところで李淵が楊広と同じ年頃みたいですが「隋唐演義」を見た後だと違和感を感じたので調べてみました。
楊堅=541年生まれ
楊広=569年生まれ
李淵=566年生まれ
李世民=598年生まれ
ということで李淵は楊広より年上ではありますが同年代ですので本作の描写で間違いないですね。
むしろ「隋唐演義」だと楊広と李世民が同年代に感じられたのですが実際は30歳も離れていたんですね。
(追記30)
第52話まで見ました。
曼陀のヒステリーババアぶりがエキセントリック。
でもちゃんと計算しながら言い返すところが偉い。
漢の文帝は劉邦の子供で呂后の粛清の嵐から逃れた人ですね。
魏の明帝とは曹丕の息子、曹叡の事です。
生母の甄氏は元々は袁紹の次男袁煕の妻でしたが袁煕が公孫康に殺された後、曹丕が妻にしました。
ですので曹叡は曹丕ではなく袁煕の子供ではないか?とも言われています。
(追記29)
第51話まで見ました。
宇文邕の最期は感動の名場面でした。
息子は暗君なので残りは楊堅の簒奪で終わりですかね?
(追記28)
第49話まで見ました。
ついに宇文邕が宇文護を始末します。
この1話で時間の流れが急に速くなりました。
一体何年進んでるのか?
一方、曼陀は李淵を産みます。
楊堅は隋の、李淵は唐の創始者です。
隋も唐も二代皇帝は次子が長男を殺して即位しています。
(追記27)
第48話まで見ました。
悪巧みが露見して宇文邕に殺されそうになる曼陀。
毎度のことながら迫真の演技。
一方、楊堅は伽羅に自らの野望を打ち明けます。
王朝の移り変わりを話す楊堅。
五胡十六国~南北朝時代の前は司馬氏の晋、その前は曹氏の魏・・まあ全土統一したとは言えないですが・・その前が漢の劉氏ですね。
日本人は三国志が好きですが中国の古装劇見てると歴史上の偉人の中では圧倒的に曹操の名前が頻出しています。
「三国志 Three Kingdoms」を見ればこの辺りの流れが全部理解できます。
(追記26)
第47話まで見ました。
性懲りもなく暴走する曼陀。
いつも横で「そんなこと言って大丈夫なのかしら」とやきもきする侍女・秋詞の表情がいいですね。
三姉妹の侍女、春詩・秋詞・冬曲の中で秋詞が一番善良なのに主が一番極悪人で気の毒ですね。
今侍女の名前を並べて見て気づきましたが春夏秋冬から取っただけではなく音曲の言葉で揃えてるのも風流です。
(追記25)
第44話まで見ました。
楊堅を救出に向かう曼陀と伽羅。
伽羅は身重。
お腹の子は楊広ですね。
そのまま流れた方がこの夫婦にとっては良かったのに。
残った唯一の姉と和解したい伽羅の言葉に絆される曼陀の表情がこれまた素晴らしい。
日本人女優でこのレベルの演技できる人は今はいないかもしれません。
この人の顔芸は神の領域です。
でも「三国志 Three Kingdoms」や「項羽と劉邦 King’s War」の時は単に綺麗なだけの女優さんだったんですけどね。
(追記24)
第43話まで見ました。
滅多に褒めない私ですがこのドラマは本当によく出来ています。
史実とラブストーリーのバランスがいいです。
意外とこれが難しくて史実ほとんど無視で単なる歴史上のキャラ使っただけのラブ史劇が多いですからね。
随州へ赴く楊堅。
私は最初「随」は誤字だと思ってました。
だって楊堅が建てた国は「隋」ですから。
でも調べたら地名は「随」で王朝名は「隋」だそうです。