「キングダム~乱世の英傑」#1 姫丹/弱者の尊厳
「キングダム~乱世の英傑」#2 白起/最後の審判
「キングダム~乱世の英傑」#3 宣太后/太后の台頭
「キングダム~乱世の英傑」#4 田単/火牛の戦い
「キングダム~乱世の英傑」#5 魏無忌/大梁の教父
「キングダム~乱世の英傑」#6 李牧/国家の敵
「キングダム~乱世の英傑」#7(終) 昌平君/国に背きし者
今回は斉の田単です。
演じるはなんと聶遠(ニエ・ユエン)。
前シリーズ「キングダム 戦国の七雄」ではこんな大物は出てなかったですよね。
中国のドラマを観だしてから中国の歴史に興味を持ち色々調べるようになりました。
特に春秋戦国時代は魅力的な人物の宝庫で田単もその一人です。
斉と言えばこの時代の東の大国であり、その北側にある燕は小国で斉に攻められるばかりでした。
ところが名将・楽毅を起用してから形勢逆転。
彼は同じく斉に恨みを持つ燕・韓・魏・趙・楚の五国連合軍を組織して斉の70余城を次々に落としついに首都・臨淄を占領。斉の湣王は莒に逃亡。
斉は田氏の国でしたが、田単は単なる市場の小役人でした。
燕の攻撃を受けて臨淄から即墨へ避難。
その際に馬車の車軸が折れて壊れる車が多い中、彼は車軸を予め短くして対応。
即墨の大夫は彼の才知を見抜いて即墨を託す。
燕の昭王が亡くなり太子の恵王が即位した事を聞いた田単は恵王と楽毅の不仲を利用して離間の計を謀る。
まんまと楽毅は解任される。
本作では楽毅と田単が対面するシーンが何度か出てきますがこれは史実ではないと思いますね。
楽毅の後を継いだ騎劫は即墨の包囲を続けます。
即墨の民衆は皆負けを覚悟し開城を訴える者が多くなっていた。
そこで田単はわざと燕軍に斉の民衆を鼻削ぎにしたり墓を暴くように誘導して即墨の民衆の燕への恨みを増大させる。
そして満月の夜、1000頭の雄牛に赤い布を被せて松明を括り付け燕軍に向けて一斉に放つ。
神獣だと恐れ戦く燕軍を撃退。
その後も快進撃を続けて燕に占領された70余城を全て取り返しました。
春秋戦国時代の斉は孟嘗君と田単が飛び抜けて優秀で興味深い人物ですので今回は非常に楽しく見れました。
ニエ・ユエンは流石華がありますね。