2020最新版!中国歴史ドラマを10年見てオススメの作品PART6「燃ゆる呉越-越王勾践」「大秦帝国」

2020最新版!中国歴史ドラマを10年見てオススメの作品

PART5からの続きです。

シリアスな歴史ドラマ

最近の中国で制作される古装劇はアイドル的なルックスの俳優が主役のラブ史劇の比率が高いような気がします。
史実に基づく硬派な作りのドラマって減ってるような・・・

そんな現状なのでラブロマンス抜きの本格派歴史ドラマとなると少し古い作品からのチョイスとなってしまいます。
2010年代にあらかたの歴史上の有名人はドラマ化されたのかもしれません。

孫子兵法
孔子
項羽と劉邦 King’s War
秀麗伝〜美しき賢后と帝の紡ぐ愛〜
岳飛伝 -THE LAST HERO-
・フビライ・ハン

そんな中で特に秀でた作品を2つ。
どちらも春秋戦国時代の話です。

燃ゆる呉越-越王勾践

「呉越同舟」でお馴染みの呉と越という隣国同士の戦いを描いた作品です。
呉は闔閭の時代に孫子兵法の孫武と「死者に鞭打つ」で有名な伍子胥の力添えによって強国になります。
越には名参謀の范蠡がいて、彼の活躍で一旦は呉に勝ちます。
その際の怪我で闔閭は亡くなり息子の夫差が臥薪してついに越を破ります。
立場が逆転して越王勾践は夫差の奴隷となります。

ここから勾践の嘗胆が始まりますがそれがもう壮絶の一言では言い表せない程に悲惨。
昨今自殺が増えてますがこの作品を見れば誰も自殺しようなどとは思えなくなるのではないでしょうか?
自分も色々辛い事もありますが勾践と比べたら全然マシですもん。
そういう意味でも是非本作は観てもらいたい名作です。

大秦帝国

全四部作(最初の企画時には六部作の予定でした)の大作。
2020年12月に中国で第四部が放送開始。
日本ではつい最近第三部の「昭王~大秦帝国の夜明け」が放送されたところです。
ちょうど第四部で扱う箇所が日本で人気のキングダムと同じ時代です。

秦の始皇帝を知らない日本人はいないと思いますが元々秦は中国の西の端に位置する遅れた野蛮な国でした。
始皇帝から遡る事六代前の君主孝公が改革をしようと隣国魏の商鞅を起用して法に拠る支配を導入するのですが既得権益を持つ貴族からの反対で大変苦労します。

庶民は庶民で法なんてものは全く信じてくれない。
そこで商鞅は大木を移したものに賞金を与えると布告。
それでも中々信じてもらえませんでしたがある男が大木を運んで褒美を貰うところを実際に目にした民衆はやっと信じるようになりました。

法は貴賤に関わらず適用する。
こう断言した商鞅でしたがある時、孝公の息子である嬴駟(後の恵文王)が人を殺めてしまいます。
君主の跡継ぎでしかも子供なので罰する訳にはいきません。
法ではその場合、守り役を処罰すると定めていました。
その守役は孝公の実の兄。
しかも刑罰とは鼻削ぎの刑!

孝公も商鞅も苦悩します。
ここで主君の身内だからと刑を免除してはもう誰も法など信じなくなるでしょう。
それではここまでの苦労が水の泡です。

この第一部は苦労の連続で終盤やっと商鞅が報われたなと思われた矢先に・・・
そして悲劇的な結末へ。

改革というものがいかに大きな犠牲を伴うのか。
今も昔も変わりません。
歴史を学ぶとはこういうことなのだと実感した作品です。
ここから始皇帝までの道のりは非常に長いのですがこの作品を観たらあなたも中国歴史マニアになると思います。

PART7に続きます・・・

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