(追記17)
総評です。
最近はスタイリッシュなカッコいい映像の古装劇・ラブ史劇も多い中で本作はOP・EDからして安っぽい&古臭く、映像や演出も一昔前のレベルです。恐らくかなり低予算だと思われます。
キャストも主役のジン・ティエン(景甜)のギャラだけで予算の大部分を使いきったような感じで残りはホンタイジ役のニエ・ユエン(聶遠)を除けばほぼ無名。
ただ唯一の救いは昨今では珍しい位の史実に忠実な脚本。ここだけは最近の古装劇が史実完全無視の脚本が多い中で評価できるところです。
あと無名ながら出演陣の演技は悪くなかったです。でもやっぱりジン・ティエン(景甜)は無難にこなしてはいたもののこの役柄には合ってないと感じました。
話自体は特段面白いこともなかったのですが、清朝ドラマが非常に多い中、基礎知識を入れるのにちょうどいい作品と言えます。だから清朝ドラマを沢山見たい人はまず最初にこれを見て勉強すべきですね。
清の初代皇帝ヌルハチから二代皇帝ホンタイジ、三代皇帝順治帝、四代皇帝康熙帝まで出てきますのでこのドラマを観ておけば他の清朝ドラマを見る時に助かると思います。
なお時代的には「宮廷の泪・山河の恋」と丸かぶりでドラマとしての面白さはあちらの方が上です。
(追記16)
第50話最終回まで見ました。
最後のフリンのロマンスは単なる付け足しかと思ったら成る程、失踪への導線だったんですね。
髪は銀髪なのに顔は若いままで違和感だらけのユアル。この人は結局最後まで頑なでそれ故にドルゴンやフリンをはじめ多くの人を不幸にしましたね。勿論自分自身も。
全編通して愚か者しか登場しないドラマでした。
(追記15)
第47話まで見ました。
一応脚色の部分も史実と齟齬がないように辻褄を合わせてきました。
ドルゴンの骸を鞭打つとか割と細かいところまでちゃんと史実通り進行して偉いです。
もうすぐ終わりですが、結局ユアルもドルゴンも愚かな決断の連続だったという感想しかないですね。フリンはバカ息子だし、賢い人物が一人もいないという…
(追記14)
第46話まで見ました。
ドルゴンは最初から最後まで気の毒な生涯でしたね。
演じてる俳優さんも地味な人ですが、よく演じ切れたと思います。
ここまで割と史実に忠実な進行でしたがドルゴンの最後だけは大胆な脚色です。
ユアルはどうしても息子可愛さ故に冷静さを失ってるような感じです。演じてるジン・ティエン(景甜)は「ハンシュク~皇帝の女傅」の時とは打って変わって、泣くか怒るかという面倒くさい役どころですがちゃんと無難にこなしてると思います。
(追記13)
第42話まで見ました。
天地会と陳近南がドルゴン襲撃。
「鹿鼎記」でも登場する反清復明勢力とその棟梁ですがかなり長い期間暗躍してる事がわかります。
フリンとドルゴンの対立は決定的です。裏にホーゲがいるのですが、この後ドルゴンはホーゲを取り除き、その事がフリンの反感をより強める事に。
本作ではユアルが最初は賢い女性として描かれていたのにフリン誕生後は典型的な親バカぶりが強調されています。
見てる方としてはドルゴンに同情を禁じえない。
それにしても中国ドラマって洞窟とか秘密の抜け穴が好きですね。フリンが抜け出す下りは本作では珍しい大胆な創作かも。
最初から思ってましたがここまで見ても景甜はこの役に合ってないですね。別に下手という訳でもないのですがこういう役どころには向いてない感じ。
(追記12)
第41話まで見ました。
愚直に史実をなぞる展開。
先帝ホンタイジの息子であるホーゲとフリンがなんとかドルゴンの力を削ぐ為に頭を捻りますがこの二人では敵いそうもありません。
(追記11)
第38話まで見ました。
昨今は史実完全無視のラブ史劇が多い中、本作はWikipedia通りの忠実な進行。
ホーゲをドルゴンが殺そうとした時にフリン(後の順治帝)が泣いて庇った下りもウィキペディア通り。
まるで教育ビデオみたい。
(追記10)
第33話まで見ました。
新帝の座を巡っての権力闘争はなかなか真実みがあります。
このドラマ見始めた当初は安っぽくて嫌だなあと思ってたのですが概ね史実に沿った進行で実際にもこんな感じだったんだろうなと思えるところが良い所です。
エンタメ要素は皆無ですが歴史ドラマとして充分楽しめますし、他の清朝ドラマを見る際の参考にもなりますね。
ま、わざわざジン・ティエン器用する程でもなかったですけどね。ちょっと本作のユアルには合ってないと思います。
(追記9)
第32話まで見ました。
とうとうホンタイジ崩御。
幼いフリンを即位させ、実権をホーゲとドルゴンで争う展開です。史実通りの進行なのでなんの文句もありませんが相変わらずドルゴンが馬鹿なのがちょっと…
(追記8)
第31話まで見ました。
このドラマは割と史実に忠実で恋愛要素と政治要素のバランスもいい感じで歴史の勉強にもなります。
ただドルゴンがあまりにも激情型で愚かな男に描かれてるのがちょっと違和感を感じます。
ホンタイジは冷徹なリーダーですがその裏で孤独に苦しんでいる様がよく表現されています。
いよいよホンタイジの命も尽きようとしています。
ドルゴンに敵意剥き出しで何度も命を狙ったホーゲに復讐するターンがやってきましたね。
(追記7)
第22話まで見ました。
地味ではありますがモンゴルの各部族を帰順させる難しさがよく理解できます。
清としてはまだ明の残党がいる間はこれとモンゴルの部族が結んで歯向かわれては一大事なので色々と神経を使います。
この辺りは歴史の勉強になりますね。
奴婢に落とされたユアルを演じるジン・ティエンのスッピン可愛いですね。
ユアルの姉のハルジョルは不幸続きだったせいか健気な良い子ですね。調べたらハルジョルって海蘭珠なんですね!海蘭珠と言えば「宮廷の泪・山河の恋」でチャン・モンが演じてたかなり性格悪い女でユアルに敵意むき出しでしたが、本作では今のところユアルに同情的。この後変わってしまうんでしょうか?
(追記6)
第20話まで見ました。
このドラマではドルゴンが一貫して女々しく全く同情できないんですよね。
ユアルは感情が薄いですし、感情移入できるのはホンタイジのみ。従来悪く描かれる事が多いのですが本作では支配者の苦悩がよく現れています。
全体的にはパッとしないドラマです。
(追記5)
第18話まで見ました。
本ドラマは割と史実に忠実な進行でこの時代を扱うものの中では基準になり得るんじゃないでしょうか?
ホンタイジ役の俳優さん、趙雲の時は真面目な青年で単調な役どころだったので魅力がわかりませんでしたが本作ではその苦悩がよく表現されています。
エンタメ要素は少ないですが愚直な歴史ドラマとして評価できると思います。
ドルゴンも芋っぽいですが、誠実さが出ています。本来はそんなに誠実ではないはずなんですが、本心を隠して誠実を装ってるといったところです。
ジン・ティエン演じるユアルはどんどん存在感が薄れて添え物みたいになってます。もっと安い女優さんで良かったんじゃないですかね?
今回のホンタイジが言った
「利口過ぎる女は信用できぬ」
は名言ですね。
ホンタイジの苦悩がよく描かれていて今のところ彼がドラマの中心。ドルゴンやユアルにはちっとも同情できません。別のドラマだとホンタイジがもっと悪く描かれてドルゴンとユアルがメインなんですが演出次第でこんなにも印象が変わるんですね。