中国ドラマを見始めたのは2011年位だと思うのですがそれから10年以上かなりの本数を見てきました。
今回はその中で自分が気に入ったオススメ作品をランキング形式で紹介したいと思います。
【1位】
『三国志 Three Kingdoms』
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アメドラばかり見ていた自分が中国ドラマにハマるきっかけになった作品。
ケーブルTVで途中から見て夢中になり、改めて1話から見直した。
その後、おそらく7周位は見てるはず。95話もあるんだけど。
いわゆる「旧三国」のように三国演義を丁寧に映像化した作品とは異なり取捨選択や新解釈、大胆な演出とアレンジがあるものの心理描写に力点を置き人生のバイブルとも言える何度見ても新たな発見と学びが得られる稀有な作品。
上司と部下、父親と息子、兄弟、ライバルなど人間関係にフォーカスしたストーリー展開は現代の視点から見ても参考になることが多い。
話数は多いものの、登場人物がどんどん入れ替わるので長いと感じる事はない。
男性には絶対的にオススメだが女性が見ても楽しめるかどうかは自信がない。今の作品みたいにイケメンが出てる訳じゃないからね。
【2位】
結局10年間、中国ドラマを大量に見続けてもこの1位と2位は不動でした。
所謂「後宮モノ」は大量に作られて私も沢山観てきましたが、本作を超えるものは結局出てきませんでした。
正直後に続く作品群と比べると女性の美しさではかなり劣る上にイケメンもいないですし、装飾やセットなどの美術、衣装、BGMなどはショボい。
しかし、そういうマイナスポイントを補って余りあるのがプロットの巧みさ。
後宮内での女たちの争いごとに目を奪われがちですが、それとリンクする朝廷内での権力闘争や太后・皇后や妃嬪達の思惑が交錯し、合従連衡を頻繁に組み替える複雑なストーリー展開がスリリングです。
この「神劇」と呼ばれた作品は1度観ても凄さの全貌はわかりません。2度3度と見る事で気づかなかった伏線の恐ろしさに驚愕するでしょう。
【3位】
『鹿鼎記 ロイヤルトランプ』
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中国の国民的作家である金庸原作による武侠ドラマ。
日本のライトノベルには「なろう系」というジャンルがあるのですが、本作もそれに近い作風で妓楼で働く妓女の息子である韋小宝がひょんなことから即位したばかりの康熙帝の友人になる一方、清朝打倒を目指す明の残党からも目を付けられて、清と明という敵対する双方の組織で出世していく・・
お金はどんどん入って来るわ、女にはモテモテだわ、まさに「なろう系」の典型と言える展開。
しかし、敵対する二つの勢力の双方に良い顔をしてきた報いを受ける時がやって来る。どんどん清と明の板挟みになり物語はクライマックスへ・・
本当にこんなに「面白くてワクワクする」話は久しぶりだったので楽しくて仕方ありませんでした。でも本作もどちらかと言うと男性向けかもしれませんね。
なお金庸原作の武侠ドラマは同じ作品が何度も映像化されています。
本「鹿鼎記」も複数回ドラマ化されています。
私が見たのはハン・ドン(韓棟・韩栋)版です。