「響け! ユーフォニアム」は劇場版2作品も含めてコンプリートしたのですが「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の劇場版が未視聴でしたので見ておきます。
【TVアニメシリーズ】
【ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 – 永遠と自動手記人形 -】

TVアニメシリーズで一番泣ける神回と呼ばれる第10話の続き・・なんですが、「ひいおばあちゃん」と言ってるのであの時の母親から数えて3代も後の話ですね。

あ、これ神回のネタバレするからTV版見てない人は絶対に見たらダメなやつ・・ていうか日テレの金曜ロードショーでやってたよね。TVアニメより先にこれ見たら何もかもぶち壊しじゃん・・

一体どういう時系列で話を進めるつもりなのかと訝しんでましたが、普通にヴァイオレットちゃんが活躍してる頃の話・・だったら冒頭の神回のネタバレだけするくだり要る??これを一番最初に見ちゃった人はもうTV版見ても感動できないと思う。自分も下手したらTVアニメ見る前に金曜ロードショー見てしまったかもしれない・・つくづく見なくて良かった・・

少佐の事が忘れられないヴァイオレット。

ある日ヴァイオレットは入院中の偉そうな少年に呼びつけられる。

少年ユリスは家族への手紙を書いて自分がいなくなってから届けて欲しいと依頼する。なるほど、それであの冒頭のシーンが必要なのか。それにしても本作はTV版を見た後に鑑賞するべきですね。

少佐が生きているかもしれないという知らせに感情を高ぶらせるヴァイオレット。

ヴァイオレットは社長と共に少佐を探す旅に・・

場面転換・・というか年月も100年くらい飛んで冒頭シーンの続き。
こういうゴッドファーザーPART2みたいな構成はあまり好きではない。
何故ならその都度物語への没入がリセットされるから。

デイジーは祖母の母の手紙を代筆した郵便社を訪ねるがそこは博物館になっていた。

少佐は生きていた。

少年たちの話から少佐が先生としてここで息災に暮らしてる事を確信したヴァイオレット。

少佐は社長に対してヴァイオレットには会えないと言う。それを伝えられたヴァイオレットは動揺する。

少佐はあくまでも彼女との面会を拒絶する。

落ち込んでるヴァイオレットの元にユリスが危篤との一報が届く。

ヴァイオレットは間に合いそうもないので同僚たちがユリスの元へ。
友達のリュカへの手紙が間に合わないので電話で気持ちを伝える・・

ユリスの死後手紙が家族に渡される。
こんなん泣く・・

ヴァイオレットは少佐が生きてる事が分かり声も聴けたので十分だと言い、このまま彼とは会わずに郵便社へ戻る事を決断する。

ヴァイオレットは島を去る前に少佐への手紙を少年に託す。
・・敢えて二人の結末には触れませんが、個人的にはこの終わり方はありきたりかなと。こんな平凡なハッピーエンドにはして欲しくなかった。
さて本作はTVシリーズから見続けてきた人にとってはファイナルとしてほぼ完璧な出来と言えるかもしれませんが、いきなりこの劇場版を見た人にとってはTVシリーズ最大の感動回のネタバレを喰らってしまうという欠陥を抱えた作品と言わざるを得ません。
ヴァイオレットと少佐の再会というラインとユリスのお話の2本のストーリーラインで十分なのをわざわざアン・マグノリアの孫・デイジー・マグノリアの話でオーバーラップする必要があったのかと疑問に思います。恐らくTV版を全話見た事を前提とした構成なんでしょうね。
先にTV版を見ておいて良かったと思います。

