プラットフォームに関する本は最近多数刊行されている。
本書はその中でも決定版と呼べるほどの情報量を誇る。
お馴染みのペイパルやオープンテーブルの実例から始まり、プラットフォームを構築する上で最大の難関とも言える「鶏と卵の問題」についても詳しく考察している。
「史上最高の営業マン賞は最初に電話を売った人にあげたい」
この含蓄に富んだ言葉からもプラットフォームがいかにクリティカルマスに到達するのが難しいかがわかる。
その事に成功例だけではなく失敗例も数多く取り上げているので非常に分かりやすい。
そこから話は発展して最後は政府の規制の問題(Airbnbの民泊やUberの白タクなど日本でも強力な規制で市場を潰された)も取り上げている。
これからのビジネスの中心となりつつあるプラットフォームを理解する上で必読の書である。