*最終更新から1年ほど経ちました。
その間に見たドラマも結構多いのでまた最新版を書く予定です。
(最終更新:2019/4/2)
元々アメドラが好きだった自分が何気なく見てからどんどんハマった中国歴史ドラマ(古装劇)。
以前はランキング形式でまとめたこともありました。
ただその後、見る本数も増えた事もあり色々バラエティに富んだ作品を知っていくに伴い単純に順位を付けるのは難しく感じるようにもなりました。
ですので今回は順位ではなく、オススメ度合いを星の数で案内したいと思います。それだけ甲乙つけがたい作品が多いと思って頂ければ結構です。
なお今回は一つ星の作品については割愛しました。
悪口のオンパレードになると思うので。
【★★★★★】五つ星「傑作。絶対的にオススメできる作品」
「三国志 Three Kingdoms」(原題:三国)
(コメント)95話もあるのですが通しで5回は見ていると思います。三国演義をベースにしながらも独自解釈やドラマオリジナルの演出もあり、原典至上主義者にとっては気に入らない箇所もあるかもしれません。どちらかというとそれまでの「蜀・劉備=正義VS魏・曹操=悪」という勧善懲悪スタイルからは大きく逸脱して現実主義者の曹操を中心に心理面に重点を置きながら描いています。
「上司と部下」のような人間関係についての学びを沢山得られるドラマであり人生の教訓を学べるバイブルになり得る作品です。
「宮廷の諍い女」(原題:後宮・甄嬛伝)
(コメント)まさに「神劇」です。見る前は「どうせ主人公がイジメられる可哀想なドラマでしょ?」と全く期待していませんでした。ところが主要キャストだけでなく、侍女や太監に至るまで細かいキャラクター設定が付けられてこのドラマにどうでもいい脇役は存在しません。宮廷内の女達の争いは常に当時の清朝の政治状況とリンクされており単純な女同士の諍いというレベルに終わっていません。また「敵の敵は味方」、「最初は味方だったものの自分の利益の為に裏切る」、「味方だったが嫉妬心から裏切る」など様々なパターンで敵味方が入れ替わり複雑で飽きない構成になっております。俳優陣の演技力もハイレベルで素晴らしいです。細かい伏線が到るところに敷かれており、一度見ただけでは全貌を把握できなかったりするのでこの手のドラマにしては珍しく何度でも繰り返し見て楽しめます。
「鹿鼎記 ロイヤルトランプ」(原題:鹿鼎記~The Deer and the Cauldron)
(コメント)人生でこれほど痛快な物語は初めて!と感動した本当に面白い作品です。金庸原作は「天龍八部〈新版〉」で気に入ってこの作品は2本目ですが本当に物語を作る天才だと思いました。とにかくテンポが良くて話が凄いスピード感で進むので次がすぐに見たくなりあっという間に50話全部見てしまいました。武侠ドラマとしては主人公が最弱なんですが持ち前の機転と口から出まかせで毎回ピンチを切り抜けその度に出世してお金と地位と美女をGETしていくという最近のラノベもビックリの展開です。
本作は明から清という時代の移り変わりというバックグラウンドを上手く使って清と明への懐かしさを抱き続ける民衆との対峙がテーマとなっており、主人公が清の皇帝の側近でありながら、清朝を倒して明を復活させようとする勢力の一員でもあるといういわば「二股状態」で後に進退窮まる状態になっていきます。
明るさ・軽さがありながらシリアスな心情を丁寧に描いた作品で主役を演じたハン・ドンの演技力も本当に素晴らしいです。