(追記20)
今同じ金庸原作の「射鵰英雄伝」も見ていて、そちらでも主役が酷いと思ったんですが、こちらの令狐冲も原作は知りませんが、本ドラマでは全く感情移入できません。
岳霊珊の事は好きだったけど林平之に取られたので諦めます。儀琳には興味ありません。東方不敗は好きだったけど邪教で人殺したので嫌いです。任盈盈は尽くしてくれたから好きです…なんか全く同調できませんね。
このドラマでは東方不敗は少なくとも令狐冲に対しては任盈盈以上に誠実でしたし、そもそも邪教よりお前の師匠の岳不群の方がよっぽど極悪人。
令狐冲の行動基準がどうにも納得できないのでドラマが終わった後もなんの感慨も残りません。
最後はとってつけたような感じですし。
原作とは色々と違うようですが東方不敗が報われなくて気の毒でした。
金庸原作作品は今の所、2勝2敗です。
(追記19)
第42話最終回まで見ました。
予想通り、任我行に殺されそうになった令狐冲は東方不敗に救われました。任盈盈を救ったのも東方不敗でしたが、その方法は意外でした。
全体的には視聴前に金庸の最高傑作と言われる笑傲江湖が原作であること、ヒットメーカーの于正製作であること、キャストが有名どころばかりとあまりにも期待値が大き過ぎて、その割には面白くないなと思ってたのですが最後で少し挽回しました。
俳優陣には責任はありません。令狐冲の感情表現に違和感を感じる所がありましたが、それ以外はみんな高い演技レベルで流石でした。
やはりストーリー展開自体に問題がありますね。
左冷禅が強いのか弱いのかよくわからない設定でしたし、令狐冲が任我行を救った事で大きな災いを招きましたし、結局任我行を死なせる事になった訳で。
東方不敗と儀琳は共に報われぬ愛でしたね。特に東方不敗は気の毒。令狐冲はどうでもいい相手に気を遣う割にはもっと感謝すべき人間には冷淡だし。
一本筋が通ってたのは岳不群のクズ具合です。最初から最後まで清々しい程のクズっぷりでした。この役者さんが演じた「傾城の雪」での役もとんでもない偽善者でしたが、この人は本当にこういうのが巧いです。
ハン・ドンは確かにこういう役もこなせますけど無駄遣いのような…
金庸原作ドラマの中では並の出来ですかね。
「天龍八部」が話としてはあまりにもよく出来てたので。
ただ、40話台でまとめてくれたのは良かったです。
いつまでも岳不群の本性に気付かす、東方不敗と儀琳に冷たい令狐冲に感情移入出来なかったので好きな作品ではないですが、逆に東方不敗には感動しました。
「射鵰英雄伝」よりは良かったかな。
(追記18)
第40話まで見ました。
ユエン・シャンシャン迫真の演技でした。
この人の評価は「宮廷の泪・山河の恋」の時より断然上がりました。ま、ヤン・ロンさん辺りはいつもこういうのやってるんですけどね。
基本的にドラマって主人公は大袈裟な演技はせずに脇役の方が大仰な演技をする傾向にあります。だから脇役の方が力量もいるし大変なんですが。
さて、あらかた登場人物も死んで残り僅かとなりました。最後は任我行と令狐冲の戦いになるんでしょうが、東方不敗の乱入が予想されます。そうなると、令狐冲はすんなり任盈盈と結ばれるのか?毒の問題もありますし。悲劇で終わるかハッピーエンドになるか…
(追記17)
第39話まで見ました。
東方不敗はかなり早い段階で退場となったので不審に思ってたのですが、やはり生きてましたか。
東方不敗は妹の儀琳さえいなければ身を引くことなく、令狐冲への想いを貫き通したでしょうにね。
さて話は佳境ですが、この物語主人公は当然令狐冲ではあるのですが、裏の主人公は岳不群ですね。そもそもこのオッサンの野望が全編を支配してサイドストーリーが令狐冲の恋愛となっています。
ところで金庸の作品って頑固な主人公が多い印象です。「射鵰英雄伝」の郭靖は最初から最後まで融通がきかない愚鈍な人間で昔約束した許嫁と結婚しないといけないからと最愛の黄蓉を捨てようとしましたし、「天龍八部」なんかは燕の復興に拘り続けた為発狂した慕容復、死んだ阿朱にいつまでも拘る簫峯に脈なしの王語嫣をいつまでも追っかけ回す段誉…本作の令狐冲ももっと早く岳不群の本性に気付くべきというか、見切るべきでそうしたなら不要な犠牲者も出なかったんですけどね。
それにしても東方不敗は妹と令狐冲が危機なのに肝心な時は出て来ないですね。
(追記16)
第36話まで見ました。
見せ場が続きます。
遂に林平之が両親の仇を討ちます。
忘れていたオカマ設定を思い出したように持ち出して女形風味の林平之。
チェン・シャオ、ヤン・ロン、タン・ジャー、ユエン・シャンシャンと于正一座の面々が一堂に会するのは迫力があります。ウォレス・フォだけはプロデュースも自らやるような人なので格が一枚違いますが。奥さんルビー・リンだし。それにしてもウォレス・フォのようなイケメンならもっと若くて綺麗な女優さん選び放題だったと思うのですが、どうしてルビー・リンだったんでしょうかね。まあ自分で制作室持つ位のやり手なのでビジネスパートナーとしても尊敬できるとかでしょうか?
さて林平之が岳霊珊に対して父である岳不群の悪行三昧を全てぶちまけてしまいます。
それどころか二人共もう男でないことも・・
父親と夫がオカマになったなんてこんなショックな事はそうそうないですね。
それを盗み聞きしてた令狐冲と任盈盈。
大体この物語って左冷禅より岳不群の方が悪人なんですよね。
この後は恐らく岳不群に令狐冲がどう対峙していくか?っていうところが見どころでしょうか?
(追記15)
第35話まで見ました。
岳不群悪ぅ~~~~~
武侠ドラマお決まりの大会でしたが、策略家の岳不群が左冷禅を目潰しで倒しました。
偽の秘伝書をわざと盗ませていたんですね。
ところで岳不群と林平之のオカマ設定はすっかり忘れてますね。普通に男に戻ってます。
(追記14)
第33話まで見ました。
基本的に金庸の作品って主人公に関わる女性キャラの数が多すぎると思います。
今作の場合は令狐冲の周りに岳霊珊、儀琳、任盈盈、東方不敗(原作ではオカマだけど)と4人もいて、令狐冲の気持ちの揺れ動きの表現がぶれてしまう。
「天龍八部」でも段誉とその父親の周りには大量の女性がいて、キャラの薄い存在意義のない者も結構いたし、「鹿鼎記 ロイヤルトランプ」の主人公の韋小宝には7人の妻ができたが数人は空気みたいな存在だった。
それはさておき、今作は秘伝書に書かれてる奥義を身につける為に、去勢する人が多発。オカマだらけになってしまいました。
うっとおしいオッサンだった岳不群もオカマぽくなり、林平之が自分でイチモツを切るシーンは本当に痛そうで見てるこっちまでギャーってなりました。
岳不群の奥様が夜を期待するところは気持ち悪かったですが、岳霊珊は新婚そうそう夫がチンコ切ったとか可哀想過ぎます。
岳不群と林平之がオカマ同士、女向けの色の布が気に入ったシーンは面白い。
そういえば中国のドラマは宦官がいっぱい出てくるのでオカマの演技が上手な俳優さん多いですね。「三国志ThreeKingdoms」で袁紹役だった俳優さんが、「項羽と劉邦 King’s War」で趙高という宦官の役を見事なオカマ風味で演じてました。