【7位】
正直このレベルになると甲乙つけ難い作品が沢山ありランキングを付ける意味もないような気もしますが・・
中国の人気ドラマプロデューサー于正さんによる「美人シリーズ」の第1作目。
第1作「美人心計~一人の妃と二人の皇帝~」2010年
第2作「則天武后〜美しき謀りの妃(美人天下)」2011年
第3作「宮廷の泪・山河の恋」2012年*原題「山河恋美人无泪」から「美人无泪」に
第4作「傾城の雪」2012年*原題「倾城雪」が後に「美人如画」と改題されて美人シリーズに入れられた
第5作「美人制造」2014年
と続いていきます。
中でもシリーズのトップを飾る本作は複雑なストーリー展開が魅力。
しかも今では主役級の俳優陣が大量に出てくるのも見所の一つ。
中国三大悪女の一人である呂后が専横する時代に彼女の元で密偵として使える二人の女性の恋の物語。
疑いと裏切り・・
裏切られた事を知った上でわざと知らない振りをする・・など高度な心理戦が最大の見所。
凝りに凝りまくった脚本とそれを繊細に演じる俳優陣。
完成度が非常に高い作品です。
あまりにも複雑なストーリーなので一度見ただけではちょっと理解しきれないかもしれません。
【8位】
一言で言えば家庭内のいざこざの話ではあるのですが、映像美と俳優陣の演技レベルが現在の中国ドラマのレベルの高さを示しています。
それぞれ母親が違う三姉妹がメインの話です。
チャオ・リーイン(趙麗穎)演じる明蘭は幼い頃に自分の母親が異母姉の母親(つまり義母)に殺されるのを見てしまいますがずっと心の中にしまい込んでいました。
妾を持つ事が当たり前の時代のお話で、正妻と妾の争いと娘同士の争いや男の取り合いなど話のスケールは小さいのですが、そんな小さな話を繊細に描いてるのが面白いです。
全てにおいてハイクォリティな作品です。
【9位】
こちらも正妻と沢山の妾の戦いを描いた家族ドラマ。
こちらは第七夫人までいてその合従連衡や裏切りが見所。
サスペンスやミステリー風味を取り入れて飽きさせない。
最初は虐められっぱなしの主人公もその智謀を活かして徐々に形勢逆転していく様が見ていて痛快。
本作もやはり一番の見所は女優陣の演技レベルの高さ。
残念ながら日本人女優は完全に負けてると思う。
【10位】
実は純粋に自分の好みでランキングを決めると本作はもうちょっと下になるのですが、あまりにも同じような作品が並ぶのも良くないと思い入れました。
実在の女性商人周瑩の波乱万丈の生涯をスン・リー(孫儷)が見事に演じました。
正直「宮廷の諍い女」におけるスン・リーは周りの女優陣があまりにも凄すぎて主役としてはどうかな?と感じたんですが本作の彼女の演技は本当に活き活きして素晴らしかったです。
貧しい身の上ながら商家の若旦那に見初められて結婚した周瑩ですが、その後謀略に巻き込まれて不幸のどん底に。
そこから立ち上がる周瑩の知恵と勇気に感動させられます。
本作は悪役が陰湿でちょっと見ているのが辛くなりますね。
しかも最後は実話に合わせてるのでよくある結末とはなりませんし。
でも素晴らしい作品であるのは間違いありません。