(追記40)
全体の感想。
壮絶なる復讐劇。
物語というのは主役に対する敵、悪役が強くて賢い程面白いと思うのですが、本作はまさにその典型。悪役の屠岸賈が非常に先見の明があり冷徹で魅力のある人物なのがこのドラマの最大の見所でした。
対して主役である程嬰は賢いものの、いつも屠岸賈の方が一枚上手であり策謀でも上回れてしまいその決断には疑問符が付く事も少なくなかった。
最後の最後に見事これまでの恨みを果たす事にはなりますが、そもそもこのような事態になったのは程嬰の判断があまり良くなかったからだと感じてしまいます。
ところでこのドラマで屠岸賈を演じた孫淳さんは本当に素晴らしい俳優です。別の役者だったらここまでの名作になってなかったかもしれません。
次に宋香役のリャン・シューメイさん。
「瓔珞<エイラク>〜紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃〜(延禧攻略)」で愉貴妃をやってた人でそれなりに綺麗な人なのにこんな汚い老婆の役を演じきって感心しました。
程嬰役の吴秀波(ウー・ショウポー)さんは「三国志 ~司馬懿 軍師連盟~」の司馬懿役で実力はわかってるので驚きはありませんでしたが、今回は要所以外は抑制的な演技でメリハリ付いて良かったです。
最近の中国ドラマは架空王朝のファンタジーラブ史劇ばかりでこういった重厚なドラマはすっかり数が減りましたね。
もうこういう地味だけど内容のある作品が見れないのかと思うと寂しいです。
(追記39)
第45話最終回。
趙武は無姜の事を思うとなかなか屠岸賈を殺す決断ができない。
公主は夫の仇である屠岸賈を殺せと厳命。
無姜は父の逃亡を図る。
屠岸賈を逃がした趙武に韓厥は激怒。
屠岸賈の行く手に現れた程嬰。
韓厥は到満の馬車を追うがこれは囮。
推理なのか見張ってたのか。
なんと三手に分かれたと・・
用意周到な手回しですね。あの無能な君上に思いつく訳ありませんから程嬰の献策か?
これまで押し殺してきた本心を語りだす。
十九年間積もり積もった怒りを爆発させる程嬰。
屠岸賈は自害。
宋香は死に程嬰も毒酒を飲んで後を追う・・
(追記38)
第44話まで。
君上に対して無姜は父の助命を、大業は趙武の名を求める。
勝利を確信している屠岸賈と対峙する程嬰。
つまりこの日の為に無姜に忠孝の大切さを教え込んできたと言う程嬰。
いや・・あなた何回も殺そうとしてましたよね・・
程嬰に土下座して礼を述べる公主。
まあそれ位はしてもらわないとねえ。
一番可哀想なのが本物の程大業ですもんね・・
この女優さんの演技は本当に凄い。尊敬に値する。
親に対する「孝」より主君に対する「忠」を優先するように程嬰に教え込まれた無姜。その事が今日の事態を招いた。
屠岸賈も敗因をよく理解しています。
趙武は屠岸賈が付いていた司寇という役職に任命され屠岸賈を裁く事に。
韓厥は趙武に復讐を強要する。
さて長く引っ張った割には屠岸賈の敗北はあっさりしてましたね。
ちょっと拍子抜けではありますが・・
最後は趙武がどういうケリをつけるのか?
(追記37)
第43話まで。
趙武なら殺すと宣言していた君上も程大業だということにして無罪放免。
屠岸賈に追い詰められた君上は趙氏の名誉回復と趙武の起用を決断。
君上に止めを刺すべきだと到満は言いますが・・
屠岸賈は史書に悪名を残したくないと。
夏桀殷紂は暴君の代表例としてよく使われます。
商=殷です。
父親がいくら苦労してお膳立てしても肝心の本人に簒奪の意思がなければ無駄骨だと思うのですが・・
程嬰は無姜に屠岸賈の真意を説明します。
魯への亡命に踏ん切りがつかない君上に文公(重耳)の故事を言い聞かせる。
実は私このドラマを見る前に「晋」「19年」というワードからてっきり重耳の話だと早とちりしました。
無姜がその重耳(後の文公)の話を屠岸賈にします。
まさに19年の逃亡劇の後に国を奪還。
今の自分達と重なる話です。
後顧の憂いを無くすため君上を殺すべきと父に提言。
勿論父を欺く為の嘘だと思いますが・・
(追記36)
第42話まで。
この期に及んでも屠岸賈は程嬰を殺したくないようです。
まるで知音とでも思ってるようですね。
遂に君上の元へ参内した趙武。
死を恐れず決意表明。
秦が屠岸賈の息子・無姜による公位簒奪を援護する密約があることを君上は知る。
君上から死を賜る前に母である荘姫と面会する趙武。
(追記35)
第41話まで。
物語もいよいよ佳境へ。
程嬰は荘姫に捕らえられ処刑される寸前に宋香が真相を告白。
・・と思ったらなんと屠岸賈の策略!
そもそも程嬰の策は犠牲が大きすぎる割に無理があったんです。
程嬰の知略は常に屠岸賈を下回っています。
屠岸賈も衝撃だったようです。
歴史を振り返っても情けを掛けた者は悲惨な末路が待ってます。
平清盛みたいに。
遂に本人が真実を知る。
(追記34)
第40話まで。
突然名医の医緩が来訪し草児の治療にあたる。
医緩が宋香を診れば詐病が露見し大業が趙武であると疑われるだろうと心配する程嬰。
結局のところ程嬰の策は犠牲ばかり大きくてちっとも良策とは思えませんね。
本作が優れてると思うのは最初から一貫して悪役の屠岸賈の方が主人公の程嬰より賢いところですね。
程嬰の下策のせいで無姜の方が自分は趙武であると思い込んでいます。
ところで前から思ってたんですが、宋香役の女優さん、こんな小汚い老婆の役させられて可哀想だなと・・
女の人は変わりますよね~
(追記33)
第39話まで。
草児が爆弾発言。
この二人と程嬰の頭脳対決。
大抵のドラマは悪役側が間抜けなんですが本作はかなり有能なので見ていて楽しいです。
しかしこれ証拠になる?最近彫ったのかもしれないし。
流石抜け目がない。
屠岸賈と二人きりの時に自刃して大業と無姜に刺されたように見せかける。
(追記32)
第38話まで。
じわじわとクライマックスに近づいてはいるもののまどろこしい。
(追記31)
第37話まで。
いよいよ打ち明ける時が来たみたいです。
(追記30)
第36話まで。
ちょっと思い出せないんですが程嬰は趙氏にあやかって命名したんでしたっけ?
名を付けた時点ではまさかこのような仕儀に立ち至るとは思ってなかったでしょうし・・
堯から禅譲された舜ですね。
公主が程嬰の意図に気づければいいのですが・・
名前を付けた時点では趙武を支える人材になってほしい位にしか思ってなかったはずですが。ちょっと子供が生まれた辺りを見返したいですね。
女講釈師による趙朔の赤子取り換えの話。趙朔の男児と屠岸賈の女児を取り換えたという説。これだと現在、屠岸賈の息子が趙朔の子という事になってしまいますが、それが程嬰の策略ですかね?
草児は屠岸賈親子や大業のいる前で赤子取り換え話を講釈。
屠岸賈もまんまと嵌められました。
(追記29)
第35話まで。
程嬰は上手くごまかしてるつもりでもこの二人を欺くのは容易ではありませんね。
(追記28)
第34話まで。
大業は荘姫から父・程嬰が趙朔の子を殺したと聞かされる。
大業は父・程嬰を問い詰める。
まだ程嬰は真相を隠します。
遅ればせながらも自力で気づいた到満は流石です。
(追記27)
第33話まで。
石言の娘と名乗ってた女は屠岸賈の手下でした。
これは流石に気づきませんでした。
なにせ到満があの女は怪しいと言った時にも真実を打ち明けませんでしたし。味方をも騙すとは恐れ入ります。