タイトルそのまんまですが・・
中国歴史ドラマを時代順に見るとなんとなく流れがよくわかるようになります。
私も全部網羅してる訳ではないのであくまでも見た事のある作品の中からの紹介となりますが・・
まずは春秋時代の「孫子兵法」
http://plus.lastscene.com/archives/3116
孫子を扱ったドラマはいくつかあって日本で放送されたものも2つあります。
「孫子≪兵法≫大伝」もチラッとだけ見たのですが「孫子兵法」の方は全話見ました。
この時代の呉と越の戦いを知る上でこのドラマは必見です。
孫武と伍子胥という盟友。
闔閭と夫差親子。
孫武が「将、軍に在りては君命も受けざるところあり」と言い放ち闔閭の寵姫を斬るシーンなど見所満載です。
そしてこれとワンセットで見て欲しいのが今度は越側の視点から見た「燃ゆる呉越」です。
http://plus.lastscene.com/archives/3113
これはもう大傑作と言って良いです。
特に今苦境に喘いでいる人に見て欲しい。
呉と越の関係からは「呉越同舟」「臥薪嘗胆」という言葉も生まれています。
一度は呉に勝った越もそのまま慢心して次は大敗北。
越王勾践は呉王夫差の奴隷となることに。
そこからの苦難がもう辛い事の連続。
あまりにも気の毒で見てるのもつらい程。
しかしそこからの長い試練を乗り越えての復讐劇は本当に凄いです。
・・と江東の片隅で二つの国が争ってる間に中原では七つの国がしのぎを削るようになってきます。
晋が分裂して趙、魏、韓に北東の燕、東の斉、南の楚、そして西の秦。
この中からやがて来る統一の日々まで追った大スケールのドラマが「大秦帝国」です。
http://plus.lastscene.com/archives/3102
最終的には秦の始皇帝が統一するのですがそれまでの道のりは長く険しく何代も掛けて礎を築いたのです。
この第一部では商鞅が出てくるのですがこの人は野蛮な秦に法体系を導入し、「疑行は名なく、疑事は功なし」で有名な人です。秦の為に尽くしたのに悲惨な最期で本当に気の毒です。
このドラマは第一部と第二部がそれぞれ51話、本国中国では2017年に第三部40話が放送でこの後第六部まで続く予定というスケールも万里の長城並です。
・・で何代にも渡って先祖が苦労してやっと中国全土を統一した秦がたった二代で崩壊してその後、劉邦が漢を建てるまでを描いたのが「項羽と劉邦 King’s War」です。
http://plus.lastscene.com/archives/3119
このドラマ、後述の「三国志 Three Kingdoms」と同じ監督でキャストもかなり被ってます。
三国志と違って地味な展開が多いので史実を全く知らないとちょっと退屈な箇所もあるかもしれませんが我慢して見ると後々の伏線になってたりするので中盤以降は面白くなっていきます。
そしてこの漢も途中で一旦簒奪されて新という国になります。
ここから漢を再興するのが光武帝。その光武帝と妻となる陰麗華を描いたのが「秀麗伝~美しき賢后と帝の紡ぐ愛~」です。
http://plus.lastscene.com/archives/10860
光武帝は中国の歴代の皇帝の中でも完璧過ぎる人物とされていて、しかも新が弱すぎて戦い自体には面白みがない。
だからこれまでこの時代はあまり扱われなかったのですが今作ではラブストーリーとして描かれています。
そうやって光武帝が再興した後漢も徐々に衰退。
この後漢末期の三国時代を描いたのが「三国志 Three Kingdoms」です。
http://plus.lastscene.com/archives/3126