過去の名作アニメを色々と見ています。
本作はミステリーのラノベが原作。
画が『涼宮ハルヒの憂鬱』を彷彿とさせる。
ミステリーと言っても殺人事件のような大事ではなく、日常の小さな謎を解決していく話。
図書室で「学校史」が5週間連続で違う人に借りられて毎回当日中に返却されるのは何故か?
ん~どれもあまりロジカルとは言えないような・・
まだ2話までを見ただけですがここまではちょっと謎解きとしてはお粗末・・
【3話】
千反田えるはここまでの折木奉太郎の推理能力を見込んで自身が幼少の頃に古典部OBの伯父と交わしたやり取りの謎を解明して欲しいと依頼。
ここでやっと「氷菓」とは古典部の文集タイトルだと明かされた。
伯父の文章が氷菓2号に見つかりそこには「去年の事」と書いてあったが肝心の創刊号はなかった。
【5話】
関谷純にまつわる謎の解決編。
どうもこの作者の話は一見ロジカルに見せてはいるが設定した解答以外の可能性は排除してるので単なる我田引水。
だからミステリーとしての出来はイマイチだが物語としてはそれなりに興味を惹く。
なお「氷菓」の意味は明かされる前に分かった。
【6話】
「大罪を犯す編」
何故数学教師は予定より先の授業をしてしまったか?
言われてみればなーんだというような謎ですね。
【8話】
7話は感想を書くほどでもないので飛ばしました。
8話から「愚者のエンドロール編」
同じ学校の生徒達が作りかけたミステリー映画。
脚本担当の生徒が倒れた為、犯人が誰かがわからず未完に終わりそうになっているのを折木奉太郎や千反田える達が推理して助けるという話。
【9話】
映画に携わった者3人がそれぞれ推理を披露し、折木達はそれに対して意見を述べていく。「毒チョコ」ぽい進行。
3人の考えがとても推理とは呼べない代物で失笑。
【10話】
10話まで見てきてやっとミステリらしい話になった。
【11話】
折木は上手く事件を解決させたつもりだったが伊原摩耶花に矛盾点を指摘されて動揺する。ここら辺の二重の解決を用意するあたりはやっと本格ぽくなってきた感じ。
追い打ちをかけるように福部里志がホームズしか知らない脚本担当が叙述トリックを用いるはずがないと指摘。
トドメに千反田えるも違和感を伝える。
やっと全ての真相に辿り着く折木。
この「愚者のエンドロール編」でやっと面白いと思えました。
入須のチャット相手は折木の姉ですね。
ところでラストシーンに毎回表示される
「Why didn’t she ask EBA?」
はアガサクリスティーの「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?(Why Didn’t They Ask Evans?)」に引っ掛けてますね。
【11.5話(OVA)】
OVAって水着か温泉って決まってるんですかね?
いつものように千反田がどうでもいい些細な謎を折木に解明してほしいと頼む。
今回もたわいもない話。
【12話】
12-17話は「クドリャフカの順番編」。
カンヤ祭(文化祭)で販売する文集「氷菓」を200部も刷ってしまい、どうやって売るか作戦を練る古典部。
【15話】
カンヤ祭のあちこちで十文字を名乗る怪盗による盗難が発生。
福部里志はこの事件を解決する事で文集の販売に繋げようと提案。
盗まれた部の法則性に気付く古典部の面々。
【16話】
要所要所で絡んでくる折木の姉が手渡したのが確か伊原摩耶花がなくした漫画。
カンヤ祭のポスターの絵柄と同人漫画の作風が似てる事に気付いた千反田えるは描いたのが生徒会長だと突き止める。
【17話】
「クドリャフカの順番編」の解決編。
千反田えるが放送部の番組で十文字を古典部で捕まえようと宣伝したので氷菓は順調に売れたものの、衆人環視の中まんまと犯行が行われた。
実は古典部での犯行には折木が関わっていた。
十文字に氷菓の買い取りと引き換えに事件の結末を用意したのだった。
犯行の動機と顛末にはなかなか考えさせられる所がありますね。
【18話】
1話完結「連峰は晴れているか」
雷に三度も当たって死ななかった先生の謎。
なんか短編はどれもパッとしない。
【20話】
19話も書くに値しない位つまらなかった。
20話は納屋に閉じ込められた折木と千反田が福部に伝わる救出メッセージを考えるエピソード。
【21話】
伊原摩耶花が福部に贈るはずだったチョコレートが盗まれた事件。
流石にこれはすぐに犯人がわかったが動機に関してはなかなか難しいお年頃の複雑な感情が起因していた。
【22話最終回】
伝統行事の進行ルートを変えた者がいる。それは誰か?
これは動機も含めて簡単でした。
ラストシーンだけは21話の内容が伏線になってて良い終わり方だった。
さて全話を通してミステリとして面白かったのは「愚者のエンドロール編」位で後はイマイチだったが京アニの学園モノとしては「涼宮ハルヒの憂鬱」よりは楽しめたかな。
今の所京都アニメーションの作品では「響け!ユーフォニアム」がダントツの1位ですね。
後は「小林さんちのメイドラゴン」や「日常」が来て、本作かもしれない。
次にまとまった時間が出来たら「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を見る予定です。