アニメ業界の裏側を描いた有名な作品。
やりがい搾取の典型とも言える超ブラックな業界で、過労死しないかと心配になる程。
この左端のタローという制作進行担当がトラブルメーカー。
組織はたった一人の無能のせいで滅茶苦茶になるのがよくわかる実例。
序盤はこのアホにイライラさせられる展開。
製作委員会の弊害がよくわかります。
円盤売りたい、主題歌売りたい、イベントで盛り上げたい、作品を良いものにしたい・・それぞれの思惑が交錯しなかなか意思統一できない様がよくわかります。
アニメ業界での活躍を目指す5人の若き女性の成長物語と過酷な業界で奮闘する武蔵野アニメーションの人々を描く二重構造になっています。
アニメの制作過程や苦労が詳細に描かれてるので興味深い。
本作を見るとアニメーション制作における各職種の具体的な作業内容がよくわかります。
それにしても想像以上の過酷な環境ですね。
やりがいはありそうですが・・
これを見ちゃうと今までみたいに気軽にアニメ作品を批評できなくなりますね。こんなに大変な工程を経て作られたものは皆尊い。
(追記)
23話の「続・ちゃぶだい返し」。
アニメ制作サイドと原作者側のせめぎ合い。
アニオリはよく見かけるけど複雑な心境の原作者も多いでしょうね。
本作では原作者の権限が絶対化されてるけど昨今の状況をみてみると結構改変されてるのも見かけるし・・
でも週刊誌に掲載されてる漫画はそのスケジュール故にクォリティが一貫してないものも多いしせっかくアニメ化するのにわざわざダメな話を原作通りなぞるのはおかしいと思いますね。
親友のしずかが第三飛行少女隊の追加キャラクター役のアフレコを終えたのを見た宮森が感極まって泣くシーン。
24話最終回「遠すぎた納品」。
TV業界って未だにテープ納品なんですね。
アニメの出来る過程を詳しく知れて良かったです。
1本作るのに携わる人の数が本当に多い。
5人も成長できたね。
この続きも見てみたいです。