天竺のシビという王の懐にタカから追われたハトが逃げ込んだ。
タカはハトを食べないと自分は餓死してしまうと訴えた。
王はハトの体重と同じだけ自分の肉を切って与えようとしたが、肉だけでは足りなかったので自分の身体丸ごとをタカに与えた・・
中国のドラマはこういう故事からの引用が教訓になって為になります。
ただ物語全体としては郭靖がその魅力を下げてると思います。
良く言えば純粋で素直で真っ直ぐ。悪く言えば愚鈍でバカ正直で融通が利かない。
彼がそういう主人公としては物足りないが故に全てが反対の黄蓉の魅力が引き立ってるとも言える訳ですが・・
この話は賢くて機転が利く黄蓉の存在で保ってるようなものです。
郭靖よりは楊康のほうが「自分の生みの親の仇が育ての親」というジレンマに苦しんでる様が同情を誘い感情移入できます。
並行して視聴してる「月下の恋歌 笑傲江湖」の方が良いと思えるのは主人公の差でしょうね。
あちらの令狐冲も最初弱くて段々強くなるのは同じですが、より人間味がある好漢ですからね。
(追記11)
第35話まで見ました。
黄蓉を選ぶか許嫁のモンゴルのコジンを選ぶか?究極の選択でなんとコジンを選ぶ郭靖。
何故なら「約束は守らないといけないから」もうアホかと。
この愚鈍な主人公のせいでこの物語がちっとも良いと思えません。
黄蓉は凄く良いキャラクターなんですけどね。
金庸の作品の主人公の中でも今の所一番キライですね。
まだ「鹿鼎記」の韋小宝みたいにお調子者だけど義理堅くでも融通が利く人間の方が好きです。
でも黄蓉を主役と考えれば、大丈夫かな。
この女優さんは本当に魅力的で素敵です。まだそんなにキャリアないみたいだけど。
(追記10)
第28話まで見ました。
同じ金庸原作の「天龍八部」と「鹿鼎記」は毎回息もつかせぬ展開でずっと緊張感を保っていたのですが、今作に関しては、前半の郭靖と楊康が出会うまで位は面白かったのですが、その後は全くつまらないです。
そもそも主人公の郭靖が愚鈍過ぎて感情移入できないですし、まるで黄蓉がメインみたいな展開になっています。
原作がそもそも前述の2作に劣るのかこのドラマ自体の問題なのかはわかりませんが、2作が傑作だったのに比すと今作は凡作の出来と言わざるを得ません。
(追記9)
第26話まで見ました。
全体のストーリー自体はなんかどうでもいいエピソードが続いて全く進みません。
今回は洪七公の台詞「人はたった一つの事を学ぶ為に生まれてくる・・・それは別れだ」というのが心に響きました。
(追記8)
第21話まで見ました。
楊康の逡巡はよく理解できます。
王子として育てられた人間が今更農村で貧乏な暮らしなどできる訳がありません。
そもそも畑仕事などで一生を終えるなど男として耐えられないでしょう。
完顔洪烈の説得に心が揺れていますが、いくら念慈が美人だからといって人生を棒に振るつもりは楊康にはないでしょうね。
(追記7)
第17話まで見ました。
楊康にしてみれば18年もの間、父と慕ってきた男が実の父母を苦しめた張本人ということで心中いかばかりか・・完顔洪烈はこれで楊康と郭靖の二人にとっての共通の敵となった訳です。
でも郭靖のは割とシンプルな郭靖ですが、楊康のはちょっと複雑ですね。
この二人は父と同じ様に義兄弟の契を結びますが、果たしてこの共闘関係はずっと続くのでしょうか?
なんとなく、いずれ仲違いしそうな予感がします。
(追記6)
第16話まで見ました。
黄蓉の父親、黄薬師が登場。
それにしても入り組んだ人間関係になってきました。
黄蓉から見れば父親の弟子を殺したのが自分の恋人。
しかも、その殺された弟子の妻の梅超風も夫の仇として郭靖を狙ってるし、郭靖の師匠の江南七怪も梅超風にとっては敵。
そんな中、郭靖は父親の仇討ちに出発しようとしますが、楊康を何度も助けようとした男がまさかのその仇だったという驚愕の展開。
(追記5)
第12話まで見ました。
このドラマ知ってる顔は「天龍八部」で慕容復だった人が完顔洪烈だったり、「三国志Three Kingdoms」で陸遜だった人が丘処機やってるんですが、洪七公という達人は「曹操」で曹操をやってた人です。予めキャスト表見てなかったら気づかなかったですね。眉毛まで白髪だし、変人キャラだし。やはり一線級の俳優の演技の幅は広いですね。
物語の進むスピードは10話までの詰め込み感から一転して穏やかな進行となりました。
「天龍八部」にて蕭峯が使っていた必殺技「降龍十八掌」は洪七公が使ってた絶技だったんですね。
(追記4)
第10話まで見ました。
早くも前半のクライマックスです。
せっかく18年ぶりの再会を果たした包惜弱と楊鉄心、楊康の親子ですが、包惜弱と楊鉄心は自害してしまいます。
自分の事を金の王子だと信じてきた楊康にとってはまさか自分が敵の宋人だったとはなかなか受け入れられないでしょう。
前半の主要人物が勢揃いして関係性も一旦整理されてこれから中盤に突入といったところでしょうか?
(追記3)
第9話まで見ました。
流石、金庸の出世作なだけあって大変面白いです。
毎回毎回大量に登場人物が追加されるし、関係性も複雑なので把握するのが大変ですが。
(追記2)
第8話まで見ました。
既に大量の登場人物ですが、メインキャラと雑魚キャラとの区別は割と付きやすい。
女性は美人揃いです。
金庸の作品は中原の漢人と遊牧民族の対立を取り扱ってるものが多い印象です。
宋・金・モンゴルといった国が出てきますが割と「天龍八部」と設定されている年代は近いみたいです。
まだ主役の片方の郭靖しか出てきてないのですが、なんとなく金が宋を滅ぼす為の陰謀を画策してるのだけは分かってきました。岳飛が死んだ後の話のようです。
金のいけ好かない王子は趙王完顔洪烈の息子。
「天龍八部」で見たことある顔ぶれが結構います。
と思ってたら、ついに郭靖が父親の義兄弟と再会・・・ということはこの楊鉄心を幽閉してたのは実の息子楊康という・・勿論双方ともまさか自分たちが実の親子とは知らない訳ですが・・楊鉄心は実の妻とも再会するものの、自分の妻子が二人揃って金の趙王に養われていたとは・・なかなかの悲劇的展開です。
(追記1)
第3話まで見ました。
江南七怪の一人はどこかで見たことある顔だなと思ったら、「風中の縁」で石謹言をやってた人ですね。
それにしても第三話までに大量の登場人物。しかもここで主役の郭靖は6歳から16歳になってます。
丘処機の存在を忘れそうになります。
まだ誰が重要人物で誰がチョイ役かの区別がつきにくいです。
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もういい加減中国ドラマを見るのをやめたいのですが、「天龍八部」と「鹿鼎記」ですっかり金庸のファンになったのでその代表作の「射鵰英雄伝」とあれば見ない訳にはまいりません。
さてまず気になったのはOPとEDがショボい。2017年制作と比較的新しい作品の割には金を掛けてないのが一目瞭然。しかも両方ともインストゥルメンタルだし。
物語の方はなんかいきなり「水滸伝」ぽいアクションシーンから始まります。まずは戦って仲良くなるというパターンですね。
ところでこの丘処機という道士。一目見て「あ、陸遜に似てる!」と思ってWikipediaで調べたんですが、違う人・・でもどっからどう見ても「三国志Three Kingdoms」の陸遜にしか見えないし、ウィキで書かれてる俳優とは似ても似つかないので他のブログを調べまくったらやはり、陸遜をやった俳優さんでした!邵峰という人です。
陸遜役も冷静沈着なクレバーな感じで実は好きな俳優さんでした。ウィキのキャストの項目はなんと新しい射鵰英雄伝と古いもののキャストがごちゃまぜに書かれていました。Wikipediaを信用するのがいかに危険か再認識した次第です。