昔はこんなに色んな食物アレルギーとかアトピーの人っていなかったと思うんですよ。
その反対にお腹にギョウチュウ居る人は珍しくなかった。
この2つって反比例してるんですよね。
この自己免疫疾患は免疫システムの暴走によるもの。
そして寄生虫が免疫を適度にコントロールしてくれる実例を数多く紹介している。
皮膚がボロボロで結婚を諦めていた女性がわざと自らを寄生虫に感染させることで綺麗な肌を取り戻す。
それは皮膚だけじゃなく人生そのものを取り戻すということ。
寄生虫の立場から考えると宿主に死なれてしまうとそれは自らの死を意味する。
だから自らが寄生している人間に長生きしてもらうことが自己の利益にも繋がる。
共通の利益がある訳ですね。
この本を読むと人間の暮らしが衛生的になればなるほど免疫システムが暴走して自らの体を攻撃する現象が多発するようになってきたのがよくわかる。
でも
「あなたの場合は50匹ほど入れておきましょう」
と自ら気持ちの悪い寄生虫を皮膚から侵入させるのは気持ち悪い事ではあるのですが。
それで苦しみから解放されるならあなたはやりますか?
アフリカ人には胃がんが少ない等の謎から悪者扱いされるピロリ菌の知られざるメリットまで様々な謎に挑みます。