巻き狩りに出かけた嬴政と弟の成蟜はどちらが野生の馬を手懐けられるかの競争をして成蟜が勝ち、馬を得る。その事に成蟜の母・韓霓は危機感を感じる。韓霓と越権した韓の使者は成蟜を韓に出征させて手柄を挙げさせようと画策する。
嬴政と李斯が新政を目指す一方、呂不韋は権力を手放す事に難色を示す。
権力移譲に関する駆け引きが見応えがありますね。
李斯は嬴政に呂不韋の丞相罷免も考慮するように進言しますが仲父である呂不韋への完全な敵対関係には及び腰の嬴政。
李斯と呂不韋は面と向かっては同じ目標を有する仲間のように振る舞い、実は敵視してるところが面白い。
【31-33話】
成蟜が軍功をあげた事に危機感を抱く呂不韋と趙姫。
嬴政は新政を熱望するものの呂不韋と趙姫にはぐらかされる。
一方、成蟜は三晋(趙・魏・韓)の支持を取り付けたとした謀反のお膳立てにまんまと乗ってしまう。
結果、成蟜は処刑される。
一連の企ての中で李斯は趙姫が嫪毐の子を二人産んだ事を知ってしまう。
ここから暫くは嫪毐への対処が話の中心になるみたいですね。
【34-36話】
嫪毐の横暴に怒る嬴子傒(渭陽君)。その事で呂不韋は嫪毐を罰するがそれを気に入らない太后・趙姫。
趙姫は女官を渭陽君に送り懐柔を図る。
太后は嫪毐を長信候に封じて領地まで与える。
権勢を手にした嫪毐に隣国の人間が近づく。
それぞれが自らの利益の為に謀を巡らす様が面白い。
【37-39話】
やっと半分に到達・・
太后+嫪毐vs宗家vs呂不韋vs秦王+李斯という複雑な構図の中、嬴虞という蝙蝠男が嫪毐に媚びて宗家から叱責された上、皇籍から除籍されるという仕打ちを受けるが、この男そもそも本当は誰の意を受けて動いてるのか?呂不韋と李斯から接触があったので二重スパイなのだろうが・・
親政を開始するまでは下手に呂不韋と太后を怒らせる訳にはいかない秦王側としては真意を明かす訳にもいかず、そこを宗家は曲解したまま秦王に不信感を募らせていくのは見ていてもどかしい。
【40-42話】
いつも寝落ちしそうになりながら、根性で見てます・・
嫪毐が渭陽君の妻を犯し、激怒した渭陽君が朝議の際に嫪毐と太后の秘密を暴露しようとした瞬間に秦王が渭陽君の右手を切り落とす・・
追い込まれた嫪毐は三晋と諮り謀反を起こそうとする・・
史実にある程度基づかないといけないのでやむを得ないのですが嫪毐みたいな巨根しか能のない小物の為に多くのエピソードを割くのは非常に無駄というか・・まあ主要人物全員色々関わる最後のイベントなので仕方ないか。この後は一気に退場していきますからね。
【43-45話】
秦王と呂不韋は各々の情報網から嫪毐による謀反の計画を知る。
激怒した呂不韋は嫪毐を殺そうとするが駆けつけた秦王と太后によって止められる。
私はてっきり秦王が止めた理由はここで嫪毐を殺してしまうと三晋(趙魏韓)の協力勢力をまとめて一網打尽にできなくなるからだと思ったのですが、そうではなくまだ実行に移してない嫪毐を殺すのは法に反するという遵法精神からだったのですね。
法を何よりも重んじるというのはこの大秦帝国第一部の商鞅の時からの一貫したテーマですしね。
しかしながら自分は加冠の儀の為に雍城に行きその間に咸陽で謀反をやらせるというのはたとえ事前の備えがあるとしてもかなり無謀で危険な賭けで実際兵力的にかなり不利になり追い込まれた上、冬姉さんは殺され扶蘇の身もかなり危なかった。
まあ、細かい所はほとんど創作でしょうけど。
それにしてもまだ嫪毐生きてるのか、しぶといな。確かにこの一件が後の太后や呂不韋、樊於期の運命に関わるので大事な所ではあるのですが、嫪毐自体はイチモツがデカいだけの男ですからね〜
で、太后は冷宮に幽閉ですかね。
【46話】
中国語字幕版を視聴。どうせ戦闘シーンがメインで嫪毐処刑されるだけだしね。
加冠の儀も大体漢字見てたらわかるね。
カッコいいロングショットがいっぱいありましたが1つだけ載せておきます。この時代の他のドラマでもそうなんですが黒に差し色の暗めの赤という配色がとても渋くて良いんですよね~
ここのシーンだけは日本語字幕で見たかったですね。
最後の太后の台詞で嫪毐との間に生まれた二人の子供の命乞いしてるのは分かりましたけど。
【47話】
中国語字幕版を視聴。
敗走中の嫪毐遂に捕らえられ車裂きの刑。
呂不韋と太后を排除し親政も開始、これで誰にも遠慮なく六国攻略に専念できます。
【48話】
中国語字幕版を視聴。
朝議で宗室や大臣が呂不韋への対策を求めて秦王が激怒してるんですがちょっと中国語字幕では分かりづらく中華サイトで調べたら趙姫を元に戻すように勧めてるみたい・・
【49-51話】
呂不韋は転封で咸陽を去る。
宗室はこれだけでは飽き足らず他国から来た客卿を全員排除するよう要求し一時的に実現する。
しかしあらゆる公務が滞る事になり秦王は秦の歴史を振り返り他国の有能な人材の登用こそ力の源泉だと考えを改め李斯などを呼び戻す。
穆公が登用した百里奚から始まってるんですよね。
そこから少し間が空いて
孝公+商鞅
恵文王+張儀
昭襄王+范雎
と他国から側近登用が続いてます。
それにしても割と歴史的にはどうでもいい所に時間割いてますね。
【52-54話】
やっと六国攻略に入ります。
本作時間配分がおかしい気がしますね。
だから冗長に感じる。
前作「昭王」は史実的にも面白いエピソードがてんこ盛りで毎回楽しめたんですが、大秦賦が扱う時代はそもそもそれ程興味を惹く題材が少ないですし。だから脚色多めです。
さて話の方は、三晋の内どこを先に攻めるかで意見を戦わせる臣下達。魏を攻めかけたのですが最終的には趙に変更。
秦王は心に引っかかっていた母・趙姫を連れ戻す事にしましたが、既に趙の丞相郭開に誘拐された後で追走して奪還。
散々郭開を処刑寸前まで追い込んで内通者として趙に戻し秦の為に働かせる。
郭開役の人は初めて見る人だと思うのですがクズっぷりがリアルで上手ですね。→と思ったら「水滸伝」で白胜役でした。
10年程間隔空いてますが顔変わってないですね。
なんか日本人にもよくいそうな顔。
【55-57話】
郭開を帰国させたが猜疑心の強い趙偃はなかなか信用しない。
趙は既に春平君や李牧が取り仕切っていた。
秦王は趙王・趙偃を招いて盟約を結ぼうとする。
咸陽まで来た趙偃だったが何か裏があるに違いないと秦国内を偵察し盟約を遅らせる。
趙と秦の連盟を恐れる燕は太子・姫丹を人質として秦に送る。
趙偃は狩りに乗じて秦王を暗殺しようとする。
趙偃に秦の狙いは楚であると思い込ませようとする秦王・政。
一方、政に会ってもらえない姫丹は焦りから太后に面会し、趙偃が咸陽に滞在していることをばらす。
趙偃に父親を殺されている太后趙姫は怒りから趙偃暗殺を仕掛ける。
激怒して盟約を破棄し帰国しようとする趙偃に秦側はわざと太后の仕業だと伝えるが疑り深い趙偃は姫丹を見かける事で彼が首謀者だと考える。
帰国を取りやめて改めて盟約を結ぶ事にした趙偃は政に姫丹を殺せと迫る。
政は配下に姫丹の首級を持ってくるように命じ、姫丹の頭が入った箱を見て号泣する。満足した趙偃は無事に盟約を結ぶ。