アベマでやってたので24JAPANを見てみた。
事前にテレ朝プロデューサーのインタビュー記事も読んだ。
かなり力を入れて作られたみたいだ。
ちなみに自分は本家アメリカの「24」のSeason1-8と「Redemption」「Live Another Day」まで全て観た。観てないのは黒人が主人公になった「24: Legacy」だけである。
「24 JAPAN」は本家のシーズン1のプロットを流用し、基本的な流れはそのままみたいだ。
この時点で嫌な予感がした。
実際第1話を観て日本ドラマの悪い点が如実に出てると感じた。
まずやはりこの日本初の女性首相候補をテロリストが狙うという設定が無理があり荒唐無稽に感じてしまう。ただこの点に関しては24の版権を使う上での向こうの要求だったので仕方がない面もある。
次に感じたのは日本のドラマを観ていつも思うことだが街並みが汚い。
外でのロケの絵面がまあ全部小汚い。そして日本の悪癖、この汚い街並みを高画質でクリアに撮る。高画質故に汚いモノはリアルに汚く映る。ほんと日本のカメラマンはアメリカのドラマを100回見てこい!と。あちらはスラム街でもカッコよく撮ってるだろ。
そしてやはり大きいのは演技が稚拙。
「私(僕)上手な演技してるでしょ?」みたいないかにも頑張って演技してます感が半端なくてちっとも話に没入できない。こんな事はアメリカはおろか韓国・中国のドラマを観ても感じない。
いかに日本の俳優の演技レベルが低いかを改めて再認識した。
主役の唐沢寿明が特に酷い。
佐野史郎もいかにも演技をしてる感が出てた。
反面、栗山千明は流石ハリウッド経験もあるからか一番巧かった。
オリジナルでのトニー・アルメイダに相当する南条巧役の池内博之は雰囲気がよく出ていて1話だけの感想で言えばまあまあ良かった。
唐沢演じる獅堂の妻役の木村多江は役どころがボーとした頼りない女なので割とフィットしてるかなとは思う。
それにしてもラブシーンがいくつかあったがどれもフェイクバレバレでいかに日本のドラマがおこちゃまレベルかバレてしまう恥ずかしいレベル。
仲間由紀恵が今の所可もなく不可もなく。
学生たちはこんなもんだろう。
絵作りは前述のようにロケは酷い。
セットはそれなりに頑張ってはいるが安っぽさは否めない。
グリーンのフィルタ噛ませた画面は通常の日本のドラマよりはそれっぽさを感じるがやはりここでも日本ドラマ界の悪癖というかなんでもかんでもクリアに撮ってしまうので逆にチープ感を際立たせてしまう。
あと細かい事を言うとキャプションが日本語の冗長性そのままにやたら長いので画面のスタイリッシュ感をブチ壊してた。
一応第1話最後まで観たが唐沢寿明の演技のぎこちなさがやたら気になった。
あとやはりオリジナルの脚本をそのままやるというのは日本では違和感が大きい。
ジャンボジェット機を爆破するのはアメリカでは有り得そうと思えても日本が舞台では流石に不自然。
全体的に確かに日本のドラマとしてはお金も掛けて頑張って作ってるのはよく分かる。
しかし、日本のドラマの駄目な点をはっきり露呈してるだけのようにしか見えない。
アメリカ、イギリス、フランス、北欧、韓国、中国と色んな国のドラマを観てきたが日本はあらゆる点でダメダメだなあと改めてガッカリした。
でも未だにそんなレベルの低いドラマを有難がって観ている人が沢山いると思うとバカだなあとも思うわけです。
本作を見て初めて本家24を見た人は日本とアメリカのレベルの差に驚くでしょう。
アメドラと比べたら日本のはゴミですから。