単行本自体が2015年刊行なので比較的新しい「行動経済学」本。
経済的欠乏状態での非合理的な行動や脳に負荷が掛かった状態での決断ミス。
年に一度だけ大きな収入を得る農民を取り上げて収入を得た直後と得る直前の行動を比較すると興味深い事実にぶつかる。
貧乏だとそれ故に愚かな判断を下し結局ずっと貧乏のまま。
時間がなくバタバタと急いで仕事をこなそうとするとミスばかりしてしまう。
日常よくある事象を行動経済学で説明するというお馴染みのパターンではあるが、目新しい実験のエピソードも多くて非常に面白く読めた。
ハヤカワNF文庫は行動経済学の本を沢山文庫化してくれているので非常に嬉しい。
行動経済学について少しお話ししました。