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「琅琊榜(ろうやぼう)-麒麟の才子、風雲起こす-」と「宮廷の諍い女」を比較-面白い物語とは何か

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この記事は書かれてから1年以上が経過しています。
読む際にはご留意下さい。

それに対して「琅琊榜」では梅長蘇の側に不安要素は一切なかった。
せいぜい八百屋に化けた配下が捕らわれの身になった位である。
甄嬛が常に命を狙われていたのに対して梅長蘇の危機と言えば夏江に毒を飲まされた時のみ。
この違いが緊張感の差を生んでいたと思う。

人物造形(キャラクター設定)

「甄嬛传」が中国において「神劇」と絶賛されたのは人物造形(キャラクター設定)が非常に繊細かつ緻密、そしてそれが端役にまで徹底されているところに依ると思う。

主役級は勿論の事、侍女や太監に至るまで細かい性格付けがされていた。
しかもこの脇役の演技力も高い水準で本当に驚いた。

「琅琊榜」では残念ながら一般的な中国のドラマの水準といったところだ。
そもそも演出上、キーパーソン以外の描写はほぼ省かれていた。
もう一つ残念なのが主人公梅長蘇の性格が最後の最後にそれまでの冷静沈着なものから感情を露わにするといったものに急変してしまった事である。

主人公の性格の変化と言えば「甄嬛传」の甄嬛は最初と最後では全くの別人になっている。
しかしこれは当然ながら過酷な後宮での試練の連続で変わっていったものと視聴者全てが納得できる変化である。

この辺りもかなり両作品で差が出てしまったところであろう。

故事からの引用で深みを増すセリフ

中国は四千年の歴史とよく言われるがそれを反映するように歴史ドラマでは過去の故事を引用する台詞がよく出てくる。

「三国志 Three Kingdoms」では諸葛亮や馬謖が過去の故事を引用するシーンがよく見られた。
「宮廷の諍い女」でも故事や詩を織り込んだセリフが作品に深みを齎した。

中でも私のお気に入りは果郡王が小舟で甄嬛を送る際に交わされた会話である。

范蠡西施-1

范蠡西施-2

范蠡西施-3

この辺りは呉越の争いについての知識がなければ「なんのこっちゃ」という印象しか残らないだろう。
呉に戦で敗れた越は国で一番の美女西施を呉王夫差に献上する事によって骨抜きにしようと企んだ。
この場面では越の謀臣である范蠡は自分が愛する西施を他人に渡すとはなんて薄情なのと詰ってるのである。
そして果郡王と甄嬛の関係はこの後范蠡と西施の関係性に酷似していくのである。

こういった会話に対する理解はなかなか初回の視聴では正しくし難い。
それであるが故に後で調べなおして再度見た時に新たな発見や感動が得られるのである。

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