(第1-2話まで)
「かぐや様は告らせたい」を制作したA-1 Picturesによるオリジナルアニメ。
今期A-1は「リコリス・リコイル」も制作している。どちらも美少女2人が銃を撃ちまくるという点において同一カテゴリーと言える。
2022年夏アニメという1クール内に同じような原作なしのオリアニを2作同時に投入するというのが良いのか悪いのか・・
本作は架空の都市においてD災害と呼ばれる悪魔による事件を入札によって決まった業者が解決するという世界観の設定になっている。
主人公・シュウはD災害対応大手の会社から独立したものの常にお金がなく元いた会社の社長令嬢で元恋人でもあるアヤノにご飯を奢ってもらったり携帯料金を払ってもらったりしている屑男。
そして悪魔退治を採算ラインギリギリの価格で落札し、実際の戦いには美少女高校生・キサラが手助けする。このキサラはシュウと契約した悪魔であり、彼とキスする事によって絶大なる力を発揮する。
第1話においてはヒモ男シュウの日常と実際の入札に基づく悪魔退治の様子が描かれる。シュウを愛するキサラとアヤノは悪魔退治そっちのけでバトルしたりするが一応は協力してるらしい。
第2話では市長暗殺予告から護衛するというタイムリーな話題だがプロット自体「リコリス・リコイル」の第2話に酷似しており、配信のタイミングも併せて不気味さを感じる。
この第2話の類似性により、A-1が同一クールにこの2作を投入した判断に疑問符が付く。
今回は市長暗殺は正しい事なんだと訴える悪魔に一瞬アヤノが同調しかけてしまうという描写がされているがこれは現在ネット上で議論が戦わされている事象とリンクするものであり、あまりの偶然に恐ろしくなった。
戦う対象とメインキャラクターの一人が悪魔という設定なので「リコリス・リコイル」よりも本作の方がよりフィクション感が強いものの、作画のレベルは同じ会社なので差はない。
とっつきやすさとか分かりやすさは「リコリス・リコイル」の方が上だが、本作もまだこれから面白くなる可能性がないとも言い切れないのでもうしばらくは見てみる。
(第3話まで)
毎回悪魔退治はするのですが、まだ序盤なので設定の開示が少しずつされています。今回はキサラがシュウとキスする度に彼の記憶を吸い取ってパワーに変換しているという設定が明かされました。
ところでニコニコでは「リコリス・リコイル」に続いて配信されるスケジュールになっているので立て続けに見るのですがどうしてもプロットの類似性が気になりますね。
(第4話まで)
屋台でキサラはアヤノと飲みながらシュウの記憶を奪ってる事をあっさり打ち明ける。
同じA-1の「リコリス・リコイル」と比べて本筋自体はこちらの方が面白くなりそうな気もする。
ただ好きになれる登場人物がいないのでリコリコみたいに愛着は湧かない。
(第5話まで)
本筋はシュウの父親を殺した真犯人を探し出す事だと思うのですがどうもそれだと単なる刑事ドラマみたいなもんで・・
シュウとアヤノ+キサラの関係についてはしばらくは三角関係が維持されるのでしょうし。
バトルは毎回キサラ圧勝だし、どうも面白味に欠けますね。
ニコニコで見ると「リコリス・リコイル」と連続して見る事になるのでどうしても比較してしまって弱さが露呈してしまいがち。
設定とか脚本が弱いですね。
(第6話まで)
シュウとキサラの出会いについて回想シーンで明かされます。
重要なキャラクターだと思われるシスター姿のシャロン。
どうやらシュウと関係があったようで四角関係に?
シャロンとキサラは周知の仲のようです。
ところで残り6話~7話だと思うのですが、本筋自体はほとんど動いていなくてシュウの女性関係が複雑になっただけなんですが大丈夫でしょうか?
通常なら見切りをつけて切ってるレベルですがある意味A-1への信用で見続けてるようなもので・・
ニコ生ではA-1アワーとしてリコリス→エンキスと続けて放送されてますが終了後のアンケートでリコリコは「とても良かった」が93.1%なのに対してエンキスは70%台でかなり差が付いてます。作画的には負けてないと思うのでやはり話自体の面白さの差が如実に出てるんじゃないでしょうかね?
(第7話まで)
妹を救う為にシュウはキサラを解放したと・・
シャロンも昔シュウと関係あったみたいで・・
シャロンは悪魔災害から守るために悪魔の力を借りてキサラと激突・・でもシュウを巡る個人的恨みも多分に含まれてそう・・
相変らずねっとり・・
ずっと中身の薄い回が続いてましたが、この第7話に関しては濃密な内容で良かったです。ただ前回まであまりに進捗が遅すぎたのでこれから挽回するの大変そう。
(第8話まで)
容疑者リストにアヤノの名前を挙げたところで本人登場。修羅場に・・
手掛かりを掴んだとシュウに連絡してきた三上刑事は何者かに射殺。
現場にいた怪しい人物はキサラの学校の生徒会長ミハイルだった。
しかもこのクソガキが警察庁長官だという・・
一応共闘体制か?
警察本部では自分の家族も含めて全ての人間を監視していた。
なんとマイルズ・モーガンが三上を殺したと!
今回は一気に話が大きく動きましたけど、前々回位までが内容なさすぎだったのでなんか勿体ないなあと思います。ここから挽回できるか?
(第11話まで)
シュウの妹がアクマに。
なんか平成ライダーで散々使い古したような設定。
ところでこの作品設定が浅いと言うか雑というか、全然緊迫感もないし面白くもない。キャラデザが良い以外取柄がない。
(第12話まで)
この作品の基軸の一つがシュウの記憶がキサラによって奪われるという設定。
ここへ来てキサラから記憶を返却されたシュウ。
ある意味一つの悲劇性が別の意味に転換された訳ですがちっとも悲しいと思えない・・
もう一つの悲劇であるはずのシュウの妹カンナがS級アクマ化して戦わなければならないというジレンマ・・だが、ここもこれまでの描き方が悪かったせいでちっともその悲劇や哀愁を感じない。
全体的に人間関係の描き方が浅すぎて本来悲劇的エンディングに向けて感動させなければならないはずが何とも思わない。これはシナリオが稚拙だからだ。
シュウと妹、シュウと3人の女
この辺りの描き方がどれも中途半端で誰にも感情移入できないという致命的な構成になっている。
同じA-1の「リコリス・リコイル」と比べるとキャラクターデザインだけは同レベルであるものの、その他は天と地ほどの差がありますね。誤発注呼ばわりされてるOPとED然り、脚本しかり・・
画は問題ないのでやはり脚本がゴミだったのが最大の敗因ですかね。
(第13話最終回まで)
最後のシーン見てこれは単純お気楽なラブコメであってOPもEDも誤発注じゃなかったのがわかった。
「ほんの数日前までウーウー唸る事しか出来なかったのに」
キサラがカンナ(CV:鬼頭明里)に言ったこのセリフは鬼頭が禰豆子役をやってた事を指したメタだよね。
変に記憶を移すだの妹がアクマだのシリアス風味を取り入れるから真面目に考察して設定やストーリーの稚拙さにイライラしたけど、最初から単なるラブコメと思えば腹を立てる必要もない。