(1-2話まで)
「かぐや様は告らせたい」を制作したA-1 Picturesによるオリジナルアニメ。
日本が平和で犯罪が少ないのはDAという組織が事前に犯罪者を始末しているからだ、という世界観の設定に基づくストーリー。
「喫茶リコリコ」で働く”千束”とDAで命令を無視したため転属になった”たきな”という二人の美少女が主人公。
第1話では街の住人の小さなお困りごとを手伝う千束の姿が描かれたが第2話において命を狙われてるハッカーの護衛を千束とたきなで実行したものの失敗に終わるというまるで奈良県警みたいな展開に・・
千束は敵に撃たれても全て回避できる特殊能力を持つ人間として設定されており、また敵であっても命を奪う事はせずゴム弾で無力化をするのみに留めている。この生易しい対応にたきなは批判的。
あと敵の組織のボスが「喫茶リコリコ」の常連として毎回登場するがお互い知った上での事なのかは不明。
まだ2話まで見ただけなのでなんとも言えないがこれまでのところはイイ感じなので視聴継続。
(3話まで)
第1回の事件についての追加情報とDAに戻りたがってるたきなを喫茶店に引き留める千束。相変らず千束の神懸かり的な身体能力と少しずつ心を開いていくたきなの関係性を描いていますが、こんなスローペースでいいのかちょっと心配。
でも今期これ以外面白いものがないよね。
(4話まで)
序盤は全く緊張感のない・・
パンツ回というか・・
サービス回?テコ入れ回?
前半は本筋停止かと思いきや・・
喫茶リコリコの店長ミカは元DAで、常連客のシンジが初めから唯一怪しさ満点の存在でアラン機関という組織に属してるそうですが、これがそもそもDAと敵対してるのかどうかがよくわからん。
しかもここでは幼少時代の千束と関係があり、彼女が探してるのもこのシンジ。毎日来てる常連客がまさか自分が探してる人間とは。
パンツに夢中の主人公2人をよそに無差別テロ組織とリコリスが銃撃戦。
緩急自在の構成が凄いですね。
(5話まで)
前回はパンツ回で本筋の方が進まない事に不安を覚えたのですが、今回は一転してシリアスな展開。
しかも千束が人口心臓であるという衝撃の設定が!
ミカとアラン機関シンジとの関係性がまだスッキリしない。
そもそも表向きの協力関係を信用できるかどうか不明な関係性があちこちに点在してる。
恐らくある程度話が進んだところで最初から見返す必要がありそうです。
ベージュのリコリスちゃんが大量に犠牲になってるんですが・・
ところで5話直前のYouTubeライブも見たのですが、既に全話完成済みなのかもしれませんね。
キャストは結末知ってそうな口ぶりでした。
主人公2人の内どちらかが死ぬんじゃないかという可能性は真っ先に思いつきますが、大量のグッズを製作して販売しているというメタ的な視点から言えば商売に差し支えるので生かしておくんじゃないかな。
そりゃたきなを救う為に千束が死ぬとか(もしくはその逆)にすれば作品の評価はあがるでしょうけど、誰も死んだキャラクターのグッズ欲しいとは思わないですもんね。
(6話まで)
本筋が動き出した回。
リコリスが襲われてる状況の為、たきなは千束の家で同居することに。
家事の分担をじゃんけんで決める事になったものの・・
千束全勝。
ハッカー・ロボ太は真島に脅されてリコリスを調べる。
千束は真島の車に跳ね飛ばされて・・
・・でも無傷・・ここら辺が「主人公補正」で都合良すぎると批判されるポイントかも。
不殺ポリシーの千束は真島を生かしたまま追い詰めますが・・
血を目に吹きかけられて視覚を奪われる。
クルミのドローンアタックで窮地を脱する喫茶リコリコの面々。
そもそもの発端である武器密売取引におけるハッキングはクルミの仕業であったことが露見し土下座で詫びる。
喫茶リコリコ側もテロリストの名前が真島だと把握。
同棲を続けるかじゃんけんで決めることに。
千束が「最初はグー」で見切る事を知ったたきなはそれをすっ飛ばして見事勝利。
ここまで全体的に重く、暗くならないように非常に気を遣ってるのがわかります。
その反動で本筋の話が軽くなっちゃってるきらいがありますね。
個人的に気になる点としては・・
・千束は不殺ポリシーで実弾を使わないなど悪人には慈悲を施してますが、その割に3rdグレードのモブリスが大量に殺されても全然気にしてないように見える所など本当に優しいのかよくわからない。
・今回猛スピードで突進する車に跳ね飛ばされましたが軽傷で済んでるなど千束の身体は人工心臓以外にも秘密がありそう。
見ていて非常に楽しいアニメなのは間違いないのですが、本筋をどのようにケリをつけるかで最終的な評価は決まるんじゃないでしょうか?
(7話まで)
ミカのスマホを盗み見した千束は・・
超悩んだ末・・
ミカと吉松シンジの密会現場に潜入する。
千束が探し求めていた命の恩人が喫茶リコリコ常連客・吉松シンジその人であったと知るが吉松はそれを認められず歯切れが悪い。
一方の真島さんご一行は警察署襲撃。
個人的に気になったのは漫画家らしい常連客が絵コンテを考えていて、それを見た千束が「えー殺しちゃったの!ダメだよ殺しちゃ~」というのが本作のラストへの暗示のような・・もっともこんな伏線引いてそれでも殺したら大したもんだけど・・
全13話ということでちょうど折り返し時点ですが、この作品、千束が主人公と見せかけて本当の主人公はたきなだというのがEDを見て読み取れることであり(深読みかもしれないけど)おそらく千束が最後に死ぬんじゃないかって予想してる人は多いと思います。
勿論商業的な観点を交えてのメタ視点から言えば人気の千束を殺してしまうのは悪手の最たるもの。2期があるなら1期ラストで千束を死なせて2期で復活というのもありかもしれませんが・・
今期最大の話題作となりネット上では活発に考察されてるのもオリアニならでは楽しみですね。原作漫画ありならネタは割れてるので考察する楽しみは味わえませんから。
吉松絡みと真島さんの本性という謎が今後明かされていくのでしょうが、どこまで矛盾を少なく着地できるか見物です。
(8話まで)
前半はほのぼのパートでしたが・・
真島が千束の家に来て・・・
千束は吉松の秘書に人工心臓を・・
今から振り返ると第3話の車椅子の松下さんが話してた内容が実は吉松の実話なのでは?と思えてきた。
アラン機関としては千束に才能を生かして悪を殺して欲しい。
だが不殺を貫いてる千束をこのまま放置する訳にはいかない・・
アラン機関の胡散臭さが真島の台詞からも浮かび上がってきたけど、これまでの伏線から言うと吉松は自分の家族を殺された恨みから「悪を皆殺しにする」という誓いを立てたんじゃないかな?
吉松がアラン機関でどれ位の地位なのかわからないけど。
TOPではない(支援者と接触してはいけないというルールを守ってるから)だろうがある程度高い地位にいるのは確か。
既に多くの人が真島と千束の共闘を予想してるけど、アラン機関と吉松がラスボスとすれば真島は千束の敵とはならないのかもしれない。むしろ真島も人工心臓なり、生身の人間とは違う何かがあるのかも?また千束と兄妹という設定もあり得る。
足立監督が脚本も書いてるけど、この人はアニメだけじゃなく洋画も色々見てるみたいだし、色んな引き出しから美味しい部分を取り込んで巧く「バランスを取って」いい作品に仕上げてると思う。