(追記13)
第17話まで見ました。
前作「縦横」からの回想シーンがありましたが懐かしいですね。
大秦帝国はやはり第1部から見るべき作品だと思います。
恐らく中国史の知識もなくいきなり本作から見始めたら訳わからない事ばかりかと思います。
義渠駭が秦を三普(趙・魏・韓)と共に討つ計画を立て、それが韓の宰相によって昭王に知らされる。
義渠駭は嬴稷の母である宣太后のかつての恋人であり配下は皆それを知っているので義渠駭を誅殺するのを躊躇う。
結局は宣太后自らかつて愛した男を殺しました。
息子の天下の為に。
息子の方も愛した女性を死なせる事を母親から強いられ拒む事は相成りませんでした。
なんかしみじみとしました。
さて范雎登場。
歴史上の重要人物なんですがこんな小穢い初老のうだつの上がらなさそうな外見でなんかがっかり。
(追記12)
第15話まで見ました。
前回の「和氏の璧」に引き続き、「黽池の会」の故事を忠実に再現。
変な脚色もなく歴史の勉強にもなる王道の作り。
その後の鄢・郢の戦いにおける白起の水攻めも史実通り。
思えば自分は前作縦横も見てるので羋八子が祖国の楚から秦に嫁いだのも見てきてます。
羋八子は様々な苦難を経て宣太后となった。
自分の息子が自分の祖国の住民を大量虐殺するのはちょっと耐え難いものがあるでしょうね。
この楚人が大量に死んだ時に生まれたから子楚と名付けられた赤ん坊。
この赤子こそ後の荘襄王であり、始皇帝の父(形式上ではあるが)なのです。
屈原も縦横から見てきたのでこの最期には悲哀を感じます。
入水自殺も史実通り。
屈原の無念を鎮めるため、人々は楝樹の葉に米の飯を五色の糸で縛って、川に投げ込むようになった。
これがちまきの由来だそうです。
(追記11)
第14話まで見ました。
奴婢に恋した白起。
今回は「完璧」の由来となった和氏の璧のエピソードがメイン。
小学生の頃、完璧の璧を壁と書いても先生に注意されなかった記憶が・・おかしい。
「昭王」は史記から沢山逸話を拾ってるので第二部の「縦横」より断然歴史モノとしての楽しさが上です。
趙の名将廉頗登場。刎頸の交わりの藺相如も。
史記に出てくる有名人や故事の由来が頻出するのでワクワクします。
ちなみに秦王が和氏の璧と引き換えに15城を渡すつもりがないと見て取った藺相如の怒る様が怒髪天の由来となっています。
この頃は故事成句の宝庫なので「この故事はこんな話から出来たのか!」と豆知識がどんどん増えていきます。
(追記10)
第13話まで見ました。
魏冄は姉が昭襄王の母親であるのを良いことに権力を独占してやりたい放題。
特に常勝将軍である白起を弟分として従えているので無敵です。
魏を攻める白起に対してそれを待ち受けるのは魏の宰相になった薛公こと田文、またの名を孟嘗君。
ここで燕の昌国君が斉70城を落としたというセリフがあり、
「あれ?斉の70城を落としたのは楽毅では?」
と思ったら楽毅の別名が昌国君でした。
同一人物の名称が3つも4つもあるので混乱しますね。
その都度動画を止めて調べながら見ないと理解できません。
白起・楽毅は春秋戦国時代の名将両巨頭なので皆さん覚えておきましょう。
白起=秦が誇るターミネーター。趙兵40万人生き埋めをはじめ生涯で敵兵100万人を殺した
楽毅=弱小燕を導き宿敵斉の70余城を陥落させた。後に諸葛孔明が尊敬していたことで有名
(追記9)
第12話まで見ました。
大法螺吹きの蘇秦は趙と秦を丸め込んで斉を滅亡に導きます。
春秋戦国の七雄の合従連衡は面白いですね。
大秦帝国も第二部はイマイチでしたが、第三部は最初から目を離せません。
以下メモ。
史実としては、紀元前288年に燕・斉・趙・韓・魏の五ヶ国が合従して秦を攻めたが、
五ヶ国連合軍は退却した。
次に紀元前284年には今度は燕・趙・魏・韓・秦の五ヶ国が合従して斉を攻撃している。
蘇秦はこの時に活躍したというのが、この説である。
この時代は秦・斉の二大強国時代であり、蘇秦は燕のために諸国を糾合し
斉を攻撃すべく活動した外交官・間者であった
(追記8)
第10話まで見ました。
蘇秦が二重スパイどころか4重スパイでそんじょそこらのスパイ映画より面白い。
蘇秦主導により燕・斉・趙・魏・韓の連合軍は秦を攻めようと函谷関に集結。
コウモリ男で4重スパイの蘇秦は
燕に対しては「宿敵斉を滅ぼす為」
斉に対しては「宋を併呑する為」
趙に対しては「秦を滅ぼす為」
趙の宰相、奉陽君に対しては出兵してくれたら宋の首都を献上すると良い、斉王に対してはこの約束を後で反故にすればいいと説く。
秦に対してはこの一計は宿敵斉を滅ぼす為であり、秦を攻めるのは振りに過ぎないと弁明。
舌先三寸で六国の王を手玉に取ってきましたがやはり皆、胡散臭く思い、疑い始めた為、全員が敵になってしまった蘇秦。
わくわくする展開です。
(追記7)
第6話まで見ました。
今回は1話丸ごと使って故事「鶏鳴狗盗」を映像化した回でした。
それにしても秦、斉、楚共、内部が一枚岩ではなくて、様々な思惑が交錯する複雑な展開で見応えがあります。
(追記6)
第5話まで見ました。
秦、斉、楚の駆け引きは非常に興味深い。
今ちょうど米中間の摩擦が深刻になってきて、日本の立ち振舞いが難しい状況ですが、このドラマにおいては楚がそのような立ち位置です。
故事「鶏鳴狗盗」の伏線、薛公・田文(孟嘗君)が秦王に狐の皮衣を献上するシーンがあって嬉しくなりました!このシーンがあるという事は、食客が一度あげた皮衣を盗んで、函谷関で鶏の鳴き真似をするシーンもあるという事でしょうからね…と思ってたら早速、食客二人が登場。しかも名前が鶏鳴と狗盗!
歴史マニアには堪らない場面の連続です。
ところで太后役の女優さんは前作「大秦帝国 縦横」からの続投ですが凄い存在感です。若い頃のシーンではお転婆娘ぽい演技でしたが、この長い年月を経て年齢を重ねながら凄味を増していく様を演じるのは高度な力量が必要だと思います、素晴らしい。
(追記5)
第4話まで見ました。
合従連衡の駆け引きが面白い。
楚王をおびき寄せ軟禁した嬴稷。
楚は斉に人質に出している芈横太子を呼び戻して新王に据えようと画策。一方、同じく楚王の息子である子蘭は秦の後ろ盾を得て自分が新王になれるのではと期待する。
秦、楚、斉それぞれの国の内部が一枚岩でなく、沢山の人間の思惑が交錯してなかなか複雑で面白い。
芈横太子は新王即位と同時に斉に領土の割譲を約束。
この案を主導したのは燕から斉に来た蘇秦。
楚という国の新王を斉をバックにした芈横と秦を後ろ盾にした子蘭が争う構図。まだ現在の楚王健在なのに。
久しぶりに本格的な政治ドラマという感じで続きが楽しみです。
(追記4)
第2話まで見ました。
早速蘇秦や田文(孟嘗君)登場。田文役はスリキンで魯粛役だった人。有名どころが多く出てきますね。
この頃は太后とその弟の魏冄が実権を握ってたので、嬴稷がそれを奪おうと苦心しているところです。
一方、薛公である田文が数多くの食客を抱え、鶏の物真似が上手な男と犬泥棒を召し抱えるシーンがある。
これはまさしく有名な「鶏鳴狗盗」の前フリですね。
孟嘗君が好きな自分はちょっと感動。
ちなみに祇園祭の山鉾巡行のくじ取らずの函谷鉾は鶏鳴狗盗の故事に因んだものです。