TVアニメ版全12話を見終わったので劇場版を見る事にします。
3作の内最初の2作はTVの総集編なので完全新作の「叛逆の物語」だけ見る事にします。
最初は「裏の裏」つまり「普通の魔法少女モノ」テンプレで来たなと思いました。
全員で普通に戦ってるし。
マミさんが持ってるやつの名称と役割がわかりません。
世界の異変に気付いたほむらは杏子と一緒に調べる。
こいつはベベと言うらしい。
この世界では魔法少女はナイトメア退治をしている。
ベベの正体に気付いた・・というか、思い出したほむら。
ここからはネタバレになるので詳しくは書きませんが、TV版の設定を活かしつつ何が真実で今いる世界がどこなのか幻惑されてしまう非常に巧みなプロットです。
ハードSF的な設定が多少強引過ぎるかなと思わなくもないですが、何が現実で何が幻想かわからなくなるストーリーは不思議な感覚に陥ります。
ある意味哲学的とさえ言える内容で見た人によって様々な捉え方ができる奥深い作品です。
【再視聴】
初見時、音声があまり良くなかったので再視聴しました。
こういうのって恐らく書いた本人しか理解できないというか下手したら書いた本人すらちゃんと辻褄が合ってるのか自信が持てない状態なのかもしれません。
TVアニメ本編と合わせて考えれば、大きなテーマとして
「魔法少女と魔女」というTVアニメ版に対して
本作では
「円環の理という名の事実上の神である鹿目まどかの対極として置かれた悪魔である暁美ほむら」
を据えてるんだと思います。
陰陽思想が本家からの一貫したテーマだと思っていて、つまり幸福と不幸。愛と憎しみ。
憧れと妬み・・など全ての事柄には対になるものが存在する。
だから正義の魔法少女には魔女が存在し、その魔女の存在が否定されたら代わりとして魔獣が出てくる。
つまり必ずプラスにはマイナスが存在しないと「バランスが取れない」by真島さん 訳です。
だからそのプロット自体は素直に受け入れる事ができるんですが、説明がちょっとこじつけ感というか強引なところがあったかな。
長い説明的な台詞もどこか言い訳じみてるし、TVアニメ本編の最終盤よりさらにわかりづらく受け入れづらいかもしれません。
それでもマギレコのようなどうしようもない出来損ないと比べたらちゃんと筋は通ってるし、全体的なクォリティーも素晴らしいです。ただそれでも蛇足だとは思うけど。