私が中国ドラマを見始めた頃にやってた于正さんプロデュースの「美人シリーズ」の内、当時は日本に入って来なかった作品ですね。
第1作「美人心計~一人の妃と二人の皇帝~」2010年
第2作「則天武后〜美しき謀りの妃(美人天下)」2011年
第3作「宮廷の泪・山河の恋」2012年*原題「山河恋美人无泪」から「美人无泪」に
第4作「傾城の雪」2012年*原題「倾城雪」が後に「美人如画」と改題されて美人シリーズに入れられた
これらに続くのが2014年の「美人制造」です。
【1話】

唐の女帝・則天武后の美容を司る賀蘭鈞が主人公。
もういきなりハチャメチャなコメディタッチでリアルタイムで日本に入って来なかったのも頷けます。

古装劇にする必然性が感じられませんね。

賀蘭鈞は最高の美容術を駆使するので則天武后のお気に入り。故に横暴みたいです。

そんな賀蘭鈞の弟子になりたいという者が・・ここからは于正作品の常連俳優がどんどん出てくるんでしょうね。この人は「ハンシュク」に出てたチャン・ジャーハン(張哲瀚)

妓楼の3人。顔馴染みばかりです。

彼女たちも賀蘭鈞の美容術を受けたいらしい。

妓楼の女将、蘇蓮衣は以前に賀蘭鈞と出会っていた。
ちなみに蘇蓮衣を演じるのはヤン・ロン (楊蓉)で于正作品には大量に出てます。

この人も常連ですね。ワン・マオレイ(王茂蕾)。それにしてもこの頃から「瓔珞<エイラク>」まで同じようなメンツでやってるって凄い事ですね。

蘇蓮衣を見て逃げ出す賀蘭鈞。

美人シリーズの中でも「美人天下」よりも更にコメディ寄りですね。
「傾城雪」とか「山河恋美人无泪」はシリアスで悲劇的だったのでこれらを同じグループにする意味があまりないような・・

賀蘭鈞の正妻と管家が逢引してるのを裴云天が目撃。
裴云天は賀蘭鈞の技を盗みたいのでお互い協力することに・・
ところでチャン・ジャーハン(張哲瀚)は日本の乃木神社を参拝した事を責められて全ての仕事や契約を失ったようです。
気の毒ですね。
【2話】

先日まで見ていた「君、花海棠の紅にあらず」では二旦那の義弟役だった米热。「ハンシュク」では主人公に反抗的な学徒役でしたね。この人と檀健次って顔が似てると思います。

師匠不在の隙に女帝に面会して目のクマを治して信用を得る裴云天。しかも賀蘭鈞の不遜な言葉を告げ口。

代わりが見つかったので賀蘭鈞は用済み・・

賀蘭鈞は平民に落とされ妻は子供を連れて出ていく。
そもそも子供の父親は管家だった・・

今回のこの仕打ち、昔裴云天の母親の死に顔を綺麗にして欲しいと頼んで断られた時の恨みからだと言う。

一文無しになった挙句殴られて瀕死の賀蘭鈞を蘇蓮衣が助ける。

結局、賀蘭鈞は蘇蓮衣の妓楼を手伝う事に。

ここからが本筋なんでしょうね・・
【3話】

突厥に輿入れ前の永寧公主の顔に紅斑が出来て裴雲天にも治せない。

賀蘭鈞は名誉挽回の為、公主の治療に参内するが・・
【4話】

公主の思い人は将軍だった狄姜。演じるのはルオジン(羅晋)。ティファニー・タン(唐嫣)の旦那さんですね。「美人心計~一人の妃と二人の皇帝~」にも出てました。

公主は男装して軍に潜り込んで狄姜と出会ったものの女だとバレてしまう。

この公主の顔も見たことあるような・・と思ったらなんとユエン・シャンシャン(袁姍姍)!流石于正工作室作品なだけあって有名どころが次から次へと登場します。

袁姍姍っておっとり系というかほんわか系の役どころが多いのでこういう男勝りな役は珍しいような・・

お決まりの色々を経て相思相愛に。

谷間で仲良く暮らしていたが長く続く訳もなく・・

公主だけ助かり狄姜は行方不明・・

再会できたものの自由には会えず。
【5話】

公主の顔を治したい裴雲天と治したくない賀蘭鈞の対決。

裴雲天は狄姜を捕らえて公主を脅し、公主は蘇蓮衣を捕らえて賀蘭鈞を脅す。
【6話】

二人とも愛する男を人質に取られ打つ手がない・・

中身は別人の公主。流石袁姍姍、演じ分けが上手い。

公主は無事に狄姜と結ばれる。
【7話】

于正ファミリーの俳優・女優が次から次へと投入されます。
苏青さん。「瓔珞<エイラク>」では悪役でしたが・・
出演者リスト見てたらこの後も有名どころが続々と登場予定。

蘇蓮衣は半ば脅迫して押しかけ女房に。

婦徳の書物を読ませ婚礼を先延ばしにする賀蘭鈞。

とんでもないブ・・・
そう言えばタイトル「美人制造~唐の美容整形師~」でしたね。
裴雲天はこの醜い女を美人にしてやると誘う。

あーこの人でしたか。张芷溪さん。

妻の居ぬ間に整形女に手を付ける。

結局修羅場。
【8話】

立場が逆転した二人。

悪女に嵌められましたね・・そう言えば于正さんは「美人シリーズは悪女を描いたもの」と言ってましたね。

・・でこの二人が復讐のお手伝いを引き受ける。
【9話】

夫・曽文遠は悪女に騙されただけだと思うようになる雲浄初。

バックに付いてるのが賀蘭鈞と裴雲天でさながら代理戦争の様相。
【10話】

裴雲天+金玉の策略により曽文遠と浄初は投獄される。
【11話】

賀蘭鈞と裴雲天の戦いも長いですね。
ちなみにこの毒とは「思い込み」です。

次の勝負は若返り施術対決です。

「琅琊閣」って「琅琊榜」内の独自の架空組織だと思ってましたが、もっと普通に使われるポピュラーな架空団体名なんですかね?
【12話】

蘇蓮衣の従妹・諸葛小仙登場。名前だけは賢そうですが・・

見覚えあるなと思ったらリー・シンアイ(李心艾)でした。

この小仙かなりの守銭奴。

そもそも妻に若返れとは失礼な話な訳で・・
【13話】


よく考えるとこの3人のメンツは「ハンシュク」と同じですよね。
話自体はさほど面白い訳じゃなく、出来としては「美人天下」と同レベルだと思いますが知ってる顔が沢山次から次へと出てくるので見てるだけで満たされます。

白髪にされた王妃に酷い仕打ちの楚王。
【14話】

ここまでの所、賀蘭鈞は間抜けで裴雲天にほとんどやられっぱなしです。

こんなに尽くしてくれる女子はいないんだから早く娶ってやれよと思いますね。
本作はヤン・ロン (楊蓉)の顔芸が見所の一つですが、こういうコメディエンヌ的な役は珍しいですね。

とうとう楚王に手を掛けた小仙。
まあ多分死んだのは芝居だと思いますが・・

ほら~わかりやすい脚本。

人気俳優を湯水のように使い、やってる事は三文芝居並み。
【15話】

無罪放免になった裴雲天を賀蘭鈞は追い詰める事が出来るか?

楚王妃の件は裴雲天が治して一件落着。
また異国から新しいキャラ登場。
演じてる人の本業は歌手だそうです。
【16話】

異国楼蘭から来た脱不花との調香対決。
裴雲天に勝負を押し付けられた賀蘭鈞でしたが無事1勝。

まだ決着付いてないのにまた新キャラ登場。
阿九。演じるのは王力可。「隋唐演義」でヒロインの楊玉児役だった人。
【17話】
正直ここまで凄く面白い訳ではないですが次から次へと有名俳優女優を湯水の如く投入してくるので飽きずに見ていられます。こんな贅沢な事ができるのは于正さん位ですよね。

「隋唐演義」の時は可愛いとは思えなかった王力可ですが、本作ではまあまあ綺麗です。

なんと阿九は裴雲天の密偵でした!
【18話】
ちょっとダレてきましたね・・
賀蘭鈞は阿九に本当に騙されてるのか、騙されてる振りなのか・・