1話=約1時間半x全3話という変則フォーマット。
水滸伝自体は以前「水滸伝 All Men Are Brothers」全86話全て見たのであらましは知っています。
好漢が順番に登場し、皆酷い目に遭うのですが、本作はその中でも有名な林冲パートだけを抜き出して作られたものですね。
林冲は自分を殺そうとした者にまで情け深いというか、それ故に妻が死んでるのですが、あまりにも善人過ぎるのは付け入られるので良くないという見本ですね。
林冲は禁軍の師範だったのですが上官の高俅のドラ息子に妻を執拗に狙われた挙げ句、高俅に罪を被せられて流刑に。
林冲が流刑地に旅立った後も息子に手籠にされそうになり自害。
林冲は旅の途中で出会った好漢たちからは歓迎を受け流刑地でも厚遇を受けるのですが、この時はまだ妻の死を知らないんですよね。このセリフ通り堅物でなく融通が利けば妻も死なずに済んだかも・・
このセリフだけで概要説明出来てる・・
そりゃまあそうですけど、流石にそれはご無体な。
これは昔から変わらない・・
初めからそうしていれば良かったのに。
宿敵陸謙の一言で事実を知った林冲。
やっと復讐の鬼と化した・・
法や権力が腐敗したならばこう思うのはある意味自然。
世を恨む林冲の心境は現代の世相にも通じるものを感じます。
陸謙殺して本編は幕。
本来一番の悪者は高俅親子なんですがこいつらは水滸伝全編においても生き残るんですよねえ・・