自分の人生を変えた3冊というのはもう長らく変わっていない。
衝撃的な本というのはそうそう現れるものではない。
戦略的思考をどう実践するか
自分がゲーム理論に興味を持ったのは
「これこそがこの世界を司る唯一の根本的な原則だ」
と確信したから。
最初に読んだのはこれ。
同じようなタイトルで日本人が書いてる本が多数あるがこの手のビジネス・教養・科学本で日本人著者の本は中身が薄くほとんどが海外著作の劣化コピーなので読むに値しない。
ゲーム理論とは誤解を恐れずに一言で表現すれば「損得勘定」である。
だから普通の人が無意識に日常で度々下す決断を理論化したものとも言える。
余りにも重要だと感じたから自分で解説ビデオまで作った。
このようなシチュエーションは人生において何度か遭遇するだろう。
我々は常に先読みして損得勘定をして行動を選択している。
ちなみに最初に挙げた本は今では改訂版が存在する。
これ以外にゲーム理論の本でお勧めなのはこれである。
ゲーム理論の本は日本人も沢山出してるが中身が薄いので買わないように。
利己的な遺伝子
http://plus.lastscene.com/archives/4030
私はブログに「卑怯」というキーワードでよく記事を書いてきた。
孫子やマキャベリが好きな自分にとってこの「卑怯」という言葉こそ成功に欠かせない要素だ。
「兵は詭道なり」
この孫武の言葉こそ、生存競争に勝ち残る為には決して忘れてはいけない金言だ。
この余りにも有名な本を読んだ時、ありとあらゆる生物が卑怯者であると実感した。
そして全ての生命体がゲーム理論の実践者であるようにも思えた。
著者もそう考えたのかこの増補新装版では遺伝子もゲーム理論のプレイヤーである事の実証を試みた章が加えられている。
「世界を司る共通原理」
ゲーム理論では協力、裏切り、仕返しという行動選択が登場する。
生物の生き残り戦略でもこれらが組み込まれる。
この世界は協力もあれば裏切りもある。
協力するのはその者が善なるものだからではない。
裏切るのはその者が悪なるものだからではない。
それが自己の利益に資するからその選択をしているに過ぎない。
こうやって見ると協力と裏切りは単なるコインの裏表であってそこに善悪を当てはめるのがいかに愚かで感情的なことか理解できる。
権力に翻弄されないための48の法則
http://plus.lastscene.com/archives/8998
私が持っているハードカバーが長らく絶版になっていたがこの度ソフトカバーとして新訂された。
帯にも記載されているがアメリカの刑務所内の図書館での貸出率が10年以上1位という有名な本である。
たまたま見ていたアメリカの映画でもこの本の事がセリフとして登場した位である。
古今東西の逸話が多数登場する。
それを元に権力を握る為のノウハウを48の法則としてまとめている。
自分はこの本を読んだ時点では中国の歴史に関心がなかったのだが、後に中国歴史ドラマをよく見るようになってそこで登場するエピソードが数多く本著に記載されていたことに驚いたものだ。
「馬鹿正直に生きると酷い目に遭う」
という事を痛感する具体例が盛り沢山だ。
自分の言動が相手にどういう印象を与えてそれがどのような結果に繋がるのか?
そこまで先読みしてから意見を述べたり行動したりしないと地位も名誉もすぐに失ってしまう。
だからこの本を読んで戒めとして同じ過ちを犯してはいけない。
そして人間の心理を知れば今よりもずっと大きな利益を得られるようになるだろう。
そういう点ではこの本は何十万何百万の価値があると言える。
まとめ
純粋無垢のせいで人から騙されたり陥れられたり損害を蒙ったりしたくなければぜひ賢くなる為の本を読むべきです。