当ブログは読書感想や人生の教訓を語るブログとして始まりました。
その後アメドラの感想がメインとなり、いつしか中国ドラマの感想ブログに変わり果ててしまいました。
よく考えてみたら小学生の頃からアメリカのドラマが好きという変わった子でした。
うちの地域では深夜のTVはアメリカドラマをやる事が多く、ドラマはアメリカが一番という概念が染み付いてました。
そんな自分でも衝撃的だったのは「LA LAW 七人の弁護士」というドラマでした。
日本では見かけない法廷ドラマは非常にスリリングで夢中になって見たものです。
その後「24」や「プリズン・ブレイク」などで一般の日本人にもアメドラブームが来たかと思います。
自分はケーブルTVでCSIやLAW&ORDERシリーズなど犯罪モノを中心に色々見てきました。
ただアメドラの弊害も感じるようになってきました。
アメドラはヒットすれば当初のコンセプトとか予定は無視してシーズンをどんどん伸ばしていきます。
そうするとマンネリ化やクオリティの劣化が避けられません。
そんなある日ケーブルTVでたまたまやってた「三国志ThreeKingdoms」を見てみました。
実はそれまでは三国志にも中国にも全く興味がなかったのですが・・
ケーブルTVでオンデマンドではなかったので終盤からでしたがとても面白くてビックリしました。
これは最初から見ないといけないとまた1話から始まるのを待って全95話を完走しました。
中国のドラマがこんなにクオリティが高いとは衝撃的でした。
日本の大河ドラマが子供だましに思える位レベルが段違いです。
セット、舞台、俳優の演技レベル、脚本あらゆる面で勝っていました。
また中国の歴史自体にも興味を持ちました。
三国志ThreeKingdomsと同じスタッフ・共通のキャストによる「項羽と劉邦」というドラマがあったのでそれも見ました。
秦の始皇帝が死んで二代胡亥で秦が滅んでその後、漢という国ができるまでの過程が非常によく理解できました。
「四面楚歌」ってこういう事だったのか!とか「背水の陣」「国士無双」、それから「馬鹿」の由来などもわかりました。
それからは中国の歴史ドラマを漁るように見ながら、ネットで史実も調べたりするとどんどん深みにハマっていきます。
中国は4千年の歴史と言いますが王朝自体はどんどん変わっているので権力闘争も日本の比ではありません。
歴史上の人物も日本よりユニークな人物が多いと思います。
三国時代から漢~秦~春秋戦国まで遡り、次は晋から五胡十六国時代~南北朝~隋・唐。
どうもドラマで取り上げられやすい時代とそうでない時代と分かれてるみたいです。
その後の五代十国~宋~元~明~清まで大まかな流れを調べるとセリフの意味なんかもよく理解できるようになりました。
モンゴル民族に乗っ取られた元、それを乞食僧から皇帝にまで成り上がった朱元璋が取り戻した明。
しかし今度は女真族に征服された清。
清朝のドラマは非常に多いですが時代背景を知っているのと知らないのとでは全く感動度合いが違うと思います。
初めの頃は史実に忠実な歴史ドラマを中心に見てましたがそのうちラブ史劇と呼ばれるジャンルにも手を出します。
これは当たり外れがありますが、中には凄く面白い作品もありました。
中国のドラマは最初に計画を立てて撮影するのでアメドラみたいに無駄な引き伸ばしはありません。
OPとEDは全話撮影終了した後に制作されるのでオープニングやエンディングの映像を見てしまうとネタバレに遭うという難点はあります。
引き延ばしがない代わりに話数がやたら多いという問題はあります。
前述の「三国志ThreeKingdoms」は全95話。
「項羽と劉邦」は全80話。
神劇と呼ばれた「宮廷の諍い女」は全76話。
ファン・ビンビンの「武則天」全82話。
長くなる正当な理由があればいいのですが、必ずしもそうではないものもあります。
意味もなく話数を長くするのは流石に勘弁して欲しいと思います。
50話で「まあ普通か」30話台だと「短か!」って思います。
日本のドラマだとワンクール13話で最近は10話いくかいかないか位だと思うので完全に感覚が麻痺してますが。
大きな紫禁城を舞台に豪華絢爛な調度品や衣装。
迫力ある戦闘シーン。
日本みたいにヘタクソなルックスだけの俳優はいません。
確かに最近は中国もルックス重視ではありますが演技レベルは日本人とは大違いです。
撮影技術も高いです。
日本のドラマは汚いセットやショボいロケ地を高画質で撮る。
真夜中のシーンですら明るく照明焚いて本当にろくなカメラマンがいません。
中国のドラマはカメラワークも素晴らしいです。
脚本は古典作品をベースにしたものからネット小説を原作にしたものまで、流石13億の中から選ばれただけあって秀逸なものが多い。
はっきり言ってどの点をとっても日本のドラマが勝てるところはありません。
そもそも制作費が数十億が当たり前なので物量的に敵う訳がないのです。
そんな感じでここ数年中国ドラマばかり見てきました。
流石に最近はちょっと飽きてきたところもあります。
中国本土もネタが尽きて来た感があるみたいです。特に古装劇はそうです。
ですので今後も見続けるかどうかはわかりませんが、ここまで見てきたものはある程度見たかいがあったと言えると思います。