これも面白い実験のエピソードが数多く載ってるがとりあえず1個紹介。
イギリスで「スプリット オア スチール」というクイズ番組がある。
これを元に実験したのだが、二人一組でクイズに挑戦して優勝者は日本円で1000万ほどの賞金が貰える権利が与えられる。
但しこの時二人に個別に「スプリット(山分け)」か「スチール(独り占め)」を選んでもらう。
ルールは以下の通り。
・一人が「スプリット(山分け)」もう一人が「スチール(独り占め)」を選んだ場合=「スチール(独り占め)」を選んだ方が賞金を独占する。
・二人とも「スプリット(山分け)」を選んだ場合=文字通り二人で山分け。
・二人とも「スチール(独り占め)」を選んだ場合=二人とも賞金ゼロ。
二人は意思決定する前に30秒だけ話し合う時間が与えられる。
要は二人はゲーム理論で言う「囚人のジレンマ」に置かれる訳である。
実験では一人がもう一人に懸命に「山分け」すべきだと力説する。
そして「TVに映ってるのに裏切ったらもう外を歩けない。だから安心して信じて欲しい」と訴える。
結果はどうなったか?
二人とも「スチール(独り占め)」を選んで賞金ゼロになったのである。
何故そうなるか理解できない人は上のビデオをぜひじっくり見て欲しい。