分類をどうしようか迷ったが海外ミステリーに入れておいた。
だがこれは勿論小説ではない。
エラリー・クイーンについての研究であり知られざる裏の事実を書いたものである。
ハヤカワ文庫と創元推理文庫の前で本を見ていると家族連れがやってきた。
小学生低学年位の男の子が「エラリークイーンとアガサクリスティーがいっぱいある!」と声を上げた。
今でもまだエラリークイーンとアガサクリスティーは子供にも支持されてるんだなと思った。
さて従弟同士の二人による合作というスタイルでミステリの新境地を開いたクイーン。
だがその執筆スタイルはダネイがプロットを考えてリーがそれを実際のストーリーに組み上げていく・・そこまではファンなら誰でも知ってる事だがそこでの二人の衝突と葛藤、そして後期の若手作家による代作問題などが赤裸々に語られている。
分厚い高い本ではあるがクイーンのファンや本格派推理小説が好きな方ならぜひご一読を。