そんな甘い話ではないんですよ。
うっそぴょーん!ここは史実通り。
【ep81】
何晏は頭良いのに曹爽に付いたのがそもそもの間違いですね。
まあ嘘なんですけどね。相手の立場に立って考えればわかる事でも窮地の最中では冷静に判断できず都合よく解釈してしまいがちです。
所詮おつむの程度がしれていましたね。丁謐はご愁傷様です。
【ep82】
曹爽一派の取り調べを何晏にさせる・・ここも史実通り。
そういえば君も曹爽一派だよね?と何晏を利用するだけ利用して最後に罪を問う司馬昭。
ところで司馬昭役の人はアイドルだそうですが「三国志 Secret of Three Kingdoms(三国機密)」での曹丕役といい、サイコパスな役柄を上手く演じています。
いやいやあんたが殺したんやん・・ここら辺りは本作独自の創作。
これまで散々迫害しておいてタダで済むとでも思ってたんでしょうか?
因果応報で同情の余地なし。
ここは皇帝自ら言わせるのが肝要。
夏侯覇は自分もヤバいと思って蜀漢に亡命。
【ep84】
司馬孚は曹氏・夏侯氏といった宗室に対して一貫して同情的でした。
【ep85】
司馬昭が自らの野望の為に父親をも利用した・・という独自解釈を用いています。
後に「司馬昭の心は、路傍の人も皆知っている」と言われたように彼は自分の大望の為なら何でもしたでしょう。
本作では1部において曹操と曹丕の確執が描かれましたがそれのリフレインとして司馬懿・昭親子を当てはめている所がなかなか憎い演出です。
このシーンは創作ですが司馬昭が極端なサイコパスとして描かれて見応え十分。
義姉を殺したのはやむを得なかったのにその責任を父親に擦り付けるとか完全に屑。
【ep86】
最終回です。
ん~もっと先まで描いて欲しかったな~
侯吉と意馬のエピがあって司馬懿逝去で終了。
【全体の感想】
本作は脚本家が同じ「三国志 Secret of Three Kingdoms(三国機密之潜龍在淵)」と非常に似ています。キャストも一部共通ですし。
86話もある長編ですが大体の流れで分類すると・・
・曹丕VS曹植の跡目争い
・司馬懿VS諸葛亮
・曹叡~曹爽に苦しめられる司馬懿
こういった流れになるでしょうか?
100%魏オンリーの「三国機密」と比べるとこちらはほんの一瞬申し訳程度に呉の孫権と陸遜が登場し、蜀は諸葛亮や馬謖がそれなりに活躍します。
でも全編を貫くのは「曹家に危険視される司馬懿」というのが主題となっています。
内通者として送り込まれたはずの柏夫人が徐々に心の底から司馬懿に味方するように変わっていく様は丁寧に描かれていました。
本作で魅力的に描かれていたのは曹丕だったと思いますが、反面曹叡がマザコンで男色の変態として扱われていたのはちょっと気の毒かも。
この話数なのでてっきり司馬懿クーデター後の司馬昭の活躍とかも描かれるのかと期待してましたが中盤終盤とどうでもいい話に時間を割いてちょっとダレ気味になったのは残念です。
初見はそれなりに楽しめましたが「三国志 Three Kingdoms」のように何度も見たいと思えるようなレベルには程遠いかなと思います。