[amazonjs asin=”4151301062″ locale=”JP” title=”アガサ・クリスティー完全攻略〔決定版〕 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)”]
聖書とシェイクスピアの次によく読まれていると言われるミステリーの女王アガサ・クリスティーの全作品を解説した本である。出版元の早川書房は独占翻訳権を持っていたはずなので(最近は他社も出してるけど)自社商品の宣伝本とも言える。
ポアロシリーズやミス・マープル物のみならずノンシリーズや戯曲も全て解説しているのでまさに完全攻略と言える。
それぞれの作品を星5つで採点していて、ちゃんとダメなものはダメと酷評しているので信用できる。
ちなみに私が特にオススメするのは
「五匹の子豚」
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「ABC殺人事件」
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「検察側の証人」
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この三作である。
アガサ・クリスティを全く読んだことがないという人にはとにかく急いで何も調べずに「アクロイド殺し」を読むべきです。
[amazonjs asin=”4151300031″ locale=”JP” title=”アクロイド殺し (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)”]
ネット上のあちこちでネタバレがあるので下調べすることなく買う事。
オチを知ってしまったらもう読まなくていい(笑)
あと冗長な語り口に辛抱できるなら「鏡は横にひび割れて」も特に女性にオススメです。
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自分は中学生の頃、あまりにも話が進展しないので読むのを止めて結局後のドラマで結末を知った。
初期のミステリーは
・”Who done it” 誰がやったか?
・”How done it” どのようにやったか?
が主流だったが、これは
・”Why done it” 何故やったのか?という動機に焦点を当てた作品である。
ミステリー黄金期の初期はトリック偏重だったが徐々に動機などに重点を置くように変遷してきた。
現代のミステリに慣れた人にとっては物足りない事もあるかもしれないが今の著名なミステリ作家が皆参考にしてきた大御所なのでこれまで食わず嫌いだった人は是非この本を参考にしてほしい。
早川書房さん出来ればこれのエラリー・クイーン版も出して欲しいな。
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