経済は「予想外のつながり」で動く――「ネットワーク理論」で読みとく予測不可能な世界のしくみ

タバコを値上げしたら健康被害が増えた。
何故か?
それは値上げしたことで愛煙家は「よりニコチンタールの多い銘柄」を選ぶようになったのとタバコを根本の有害物質が多いところまで勿体ないからギリギリまで吸うようになった事に因る。

為替や株式、先物のアナリストや専門家でも未来が予測できないようにどれだけ賢くても先の事など当てる事は不可能。
その実例を次から次へと挙げながら未来を予想する事自体が無意味な事だと諭すような本です。

イギリスで二人の男性がとんでもない場所で「シャツにアイロンをあてる」という動画を撮影した。

・一人はイギリスで一番高い山の頂上で。
・もう一人は封鎖された高速道路で。

二人がそれぞれYouTubeにUPする。
片方の再生数は46回。
もう一方は20万回を超えた。

あなたはどちらが多かったかわかるだろうか?
何故ここまで差がつくのか?
現代社会においてこのような事例は山のようにある。

マンチェスターユナイテッドは何度も破産した。
それにも関わらず近くの同時期から活動を開始した近くのクラブよりも現在では圧倒的な差をつけてダントツの人気と収益を誇っている。

Google検索において上位3つの検索結果がクリックされる98%を占めている。
つまり残りの全ての結果を足しても2%にしかならないのだ。

このようにWinner takes allの現象は至る所で見られるが「何故そうなったのか?」は誰にもわからない。

知らない土地で食事をする時、空いてる店より行列が出来ている店を選ぶ。
この時全くその店についての情報を知らなくても「並んでいる人は情報を知っているのだろう」という推測の元に自分も並ぶ。
後の人も同じように考える事によって行列が更なる行列を呼ぶ。

人がいかに大勢の他人に影響されるかという実例も示される。
実験で被験者は紙に2本の直線が描かれたものを見せられる。
どう見ても線の長さは違う。
サクラが1人か2人短い方を長いと言い張っても他の被験者はその意見は無視した。
しかしサクラが3人以上になると被験者は影響されて短い方を長いと答えるようになる。

ほんのちょっとした事で結果は大きく異なる。
大成功とは一体何なのか?
そのからくりを知るのに非常に役に立つ本です。