身銭を切れ 「リスクを生きる」人だけが知っている人生の本質

「身銭を切れ 「リスクを生きる」人だけが知っている人生の本質」

面白くて4時間位で全部読みました。
僕の好きな行動経済学やリチャード・ドーキンス、スティーブン・ピンカーが批判されてる・・というか完全にバカにされていて、TEDのビデオを見るのが好きな人やトマ・ピケティの講義が好きな人も「知的バカ」らしい。

著者はトレーダーもやってた確率論の専門家だそうで、高度な数学的素養をベースにしているので、その辺が弱い生物学や経済学の先生をコテンパンにやりこめています。

この本、著者のバッググラウンドのせいか、宗教的な話が全体を覆い、その中でお得意の確率論から主に経済学者を毒舌を交えてコケにしています。

印象に残った箇所。

・100人の人がカジノに軍資金を持っていく。一日を終えて28人目の人が破産した。その結果は29人目に影響を与えるか?勿論与えない。それでは一人の人間が100日間カジノに通って28日目で破産した。29日目に影響するか?29日目はない。

・エボラ出血熱の死者より風呂で溺死する人数が多いから大騒ぎし過ぎだと行動経済学の人間は我が物顔で言うが、例えば明日から急にアメリカで風呂で溺死する確率が2倍になる可能性は宇宙の一生の数兆倍分の一もない。それに対してテロで死ぬ可能性が倍になる可能性はそうではない。

・ヨハネ・パウロ2世が銃撃された時、神にどうするべきかお伺いを立てに行かずに真っ先に汚い病院ではなく、最新の大病院に直行した。神を信じなさいと日頃説いてる連中が神を信じずに科学を信用した。

・美しい林檎が美味ではない。ラテンのことわざ

・リチャード・ドーキンスが野球の捕球についてまるで複雑な方程式を解いてる様と形容しているが、単にボールを見上げた首の角度が変わらないように走る速度を調整すれば良いだけ。

・グリーン材の取引で大儲けした人がいたが、彼はグリーン材が伐採した直後の木材とは知らず、緑に色を塗った木だと思っていた。一方グリーン材について精通している人間は全く儲けられなかった。

・食料の配給を受ける可能性は普通の勤め人より金持ちの方が高い。

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