人生は運なのだ

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ある程度の長さを生き様々な経験をしてくると人生は個人の才覚や努力ではなく「運」次第なのだと思い知らされる。

自分は昔、億万長者になり損ねた。
これは後から振り返っても全ての要素がほんの僅かずれていたら上手く行ったのにコンマ1mmの差で全てを失った。

劉備が三度隆中を訪れて諸葛亮を出仕させる事が叶った時、水鏡先生は「孔明は主君を得たが時を得ていない」と言った。司馬徽の予言通り、司馬懿の率いる魏軍を倒す前に孔明は亡くなった。

諸葛亮は才知に溢れた英傑である。
しかし彼の望みが果たされる事はなかった。

最近将棋をよくネットの生放送で見ている。
棋士の名前と顔も沢山覚えた。

豊島将之というここ暫くずっとレーティング1位の棋士がいる。
しかしそんな強い彼ではあるが未だにタイトルを獲っていない。
先日A級の最終戦が行われたが、1位タイで久保王将と共に名人戦挑戦に最も近かったのに二人共敗れたので6人によるプレイオフとなった。しかも豊島と久保は前期B1から上がってきたばかりだったのでどちらも残りのA級棋士を5人倒さないと挑戦権にたどり着けないという窮地に陥った。

そして更に悲惨な事にこの2人は現在王将戦を戦ってる最中なのだ。
名人戦は4月からのスケジュールが決まっている。勿論王将戦の日程もだ。
従ってこのプレイオフの日程は地獄の行程となった。
丸一日朝から夜遅くまで掛かる対局を中一日それも移動日と前夜祭なので実質的に全く休まず将棋を指し続けなければならない。

勿論最終戦に勝っておけばこんな目に遭わずに済んだのであるがここらへんが運命の恐ろしさなのだ。
豊島さんは昨日王将戦で勝って2勝3敗とした。だがまだカド番である。王将を獲るにはあと2戦全勝しなければならない。一方プレイオフも負けたら終わり、残る相手は現将棋連盟会長の佐藤康光、今期好調の広瀬八段、国民栄誉賞の永世七冠羽生善治、そして最後が前回名人戦挑戦者の稲葉八段だ。

この強敵を倒してやっと挑戦権を獲得できて更に佐藤名人に4勝しなければ名人にはなれない。
確率論的に言えばその可能性はかなり低い。
豊島さんが強いのは他の棋士も認めるところである。
「豊島? 強いよね。序盤、中盤、終盤、隙がないと思うよ」というテンプレ化もされいる。
そんな才能あふれる彼ですらタイトルという名誉は運に左右されるのだ。

本当は名人か王将かどちらかに絞ってもう片方は諦めたほうが良いのかもしれない。
でも貪欲に両方を狙い修羅の道を行く彼を応援したい。
人生は悪あがきの連続なのであって運命との戦いなのだ。

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