人生の選択「集中」か「幅広く」か(第1回)

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去年、転居をきっかけにTVを捨てました。
それでネットで見れるアベマTVの将棋チャンネルをよく観るようになったんです。
羽生さんや藤井聡太さんの将棋を見てふと頭によぎった事・・

「幼少の頃からただ一つの事に集中した人生の方が良かったのではないか?」

これは今のオリンピックとか見ても思いますね。

たった一つの事に人生の全ての時間を費やしてる人に他にも色々手を出してる人が勝てる訳ない・・

将棋チャンネルを見てると棋士たちの人生が垣間見えます。
プロの棋士って160人程しかいないのですが皆幼い頃から将棋漬けだった英才揃いなんです。

秀才揃いの中から熾烈な競争を勝ち抜いた者だけがプロになれる。
将棋の場合四段からがプロなのですがその手前の三段リーグというのが非常に過酷です。

女流棋士の中で現在五冠を独占している里見香奈さんですら、この三段リーグを勝ち抜く事が出来ず年齢制限により奨励会を退会になりました。

そんな厳しい競争を勝ち抜いてきたプロの棋士ですが、将棋の世界には羽生善治という絶対的王者がいます。

将棋には名人・竜王などのタイトル戦が8つあります。
それぞれ通算十期とか連続五期とか獲ると永世称号というものが与えられます。
永世規定のある7つを全て独占したのが羽生さんなんです。
しかもタイトル通算99期獲得。
ちなみに羽生さんの好敵手である渡辺明さんは永世称号を2つ、タイトル獲得は19期。
羽生さんの前に天才と呼ばれた谷川浩司さんは永世名人(十七世名人)、タイトル27期です。

でも棋士の平均の話をするとタイトルを1期獲るだけで一流と呼ばれます。
タイトルを1期も獲る事なく引退する棋士がほとんどなんです。

最近は棋戦・タイトル戦を開始から終局まで完全生中継することも増えました。
それを解説する棋士の名前と顔も沢山覚えました。

将棋の対局は長時間に渡るものもあり、手が進まない局面で解説者の日常を紹介するコーナーがあります。

これ見ているとほとんどの棋士って1週間に1回位しか仕事してないんですよね。
棋士は棋戦の予選を勝ち抜いた人は対局が多くて忙しくなるのですが早々に負けてしまうと暇なんですよね。

だからほとんど趣味とかブラブラと過ごしてる人も結構います。

こういうのを見ると考えさせられます。
小さい頃から努力し続けてやっとプロになってもそこにはもっと凄い人たちが居て賞金と名誉を得られるのはほんの一握り。

その競争に敗れた人には
「まだ諦めずに努力し続けるか?」
「頂点を目指すのは諦めて他に人生の生きがいを見出すか?」

の二者択一を迫られます。

棋士は将棋教室や解説などの副業をすれば成績が悪くても食えないという事はないみたいです。

「どうせ羽生さんには勝てないし」と諦めて趣味に時間を費やす方が楽しい人生かもしれません。

将棋の解説を見ているとそのレベルにはかなり幅があります。
佐藤天彦名人は流石に手がよく見えるし論理的で分かりやすい。

でも一般棋戦で優勝した事もない年配の棋士は全く次の手が当てられないし説明も要領を得ない。

勝つことを諦めるとどんどんついていけなくなる世界なんですよね。

私は最初に「一つの事に集中した人生」と書きました。
でもこれはある意味ハイリスク・ハイリターンなギャンブルのような人生です。
藤井聡太さんはこのギャンブルに勝った人です。
でもその裏にはこの勝負に負けた人が沢山います。

オリンピックもそうですよね。
金メダルを獲った人間は祝福され地位や名誉、お金も保証される。
でもそれ以外はなんの保証もない。

金というのは世界一という事です。
銀や銅でも充分凄いのですが「2位じゃ駄目なんですか?」なんですよね。

だから結論的には一つのことに集中してTOPになれればそれは正解だったと言えるのですがなれなかった場合、どこで諦めるか?という深刻な人生の決断が迫られる。

勝負の世界はWinner takes allで勝者が総取りしてその他は何にも得られない。
つまり必ずしも「一点張り」の人生で上手くいくとは限らないという事です。

それにたった一つの事に時間を全て注ぎ込むという事は他の人生の楽しみを捨てるという事ですからね。

勝負して勝つ人生、勝負して敗れた人生、勝負しない人生・・
どれに賭けるかはYour own riskという事ですね。

*次回に続きます*

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