もうモノは売らない ー「恋をさせる」マーケティングが人を動かすー

今の自分にピッタリの本。
一気に全部読み切りました。

P&Gやコカ・コーラといった名だたるワールドワイドカンパニーを歴任したマーケティング・ディレクターによるマーケティングの教科書。どちらかというとブランディング戦略の話がメイン。

著者が母親にコカ・コーラに転職したと話すと
「もうあんなに働かなくてもいいんでしょ?」と訊かれたというエピソードから

・毎年世界では1億3000万人の人が生まれる。これはドイツとスペインの全人口を合わせた数に匹敵する。

死ぬ方は6000万人で要はそれだけ人間が入れ替わってるのに同じマーケティングを続けて生き残れる訳がないというのが主旨。

グッチはロイヤルティの高い顧客に向けてのみビジネスを注力し続けた結果、破産寸前にまで追い込まれた。
何故なら顧客も年を取りいなくなるからだ。
新たに若いデザイナーを採用して若者に人気のモデルを登用、マーケティング戦略を一新したお陰でグッチは復活した。

コカ・コーラとペプシのライバル同士でのマーケティング戦争の話も非常に面白い。
少量の試飲のみであれば甘みの強いペプシの方が美味しく感じると認めてるところも流石である。

「我々は飲料水を売ってる訳ではない」
これこそブランディングとは何か?を明確に表現した言葉だろう。

品質や性能だけの訴求では競合に価格戦争を仕掛けられたらたちまち困難に陥ってしまう。
この本では広告・宣伝に対する考え方についても深い洞察が示されている。

「顧客に愛されなければならない」

その為には何をすべきか?

ストーリー性をもたせ人々の心を掴み飽きさせない広告戦略が必要となるのである。

大企業のマーケティング担当者だけではなく中小企業の経営者も読むべき本だ。